理学操体 講習会 養成コース I(アイ)ポジション K(ケイ)ポジション  

理学操体Iポジション

I(アイ)ポジションQ&Aを書いてくださった先生のご紹介

I(アイ)ポジションQ&A

a:4189 t:3 y:0

Q1: Iポジションの『I』の意味は何ですか?

Iポジション Q&A 第一弾

理学操体の代名詞ともいえる『I(アイ)ポジション』

腰痛、ギックリ腰から、膝痛、肩こり、頭痛と、幅広く効果的なテクニックの『Iポジション』

本日から、『Iポジション』についてよくある質問についてお答えしていきたいと思います。

というわけで、今回第一弾、、、、

Q1 I(アイ)ポジションの『I』の意味な何ですか?

からスタートです。

Q1 I(アイ)ポジションの『I』の意味な何ですか?

Iポジション、、、まずはIポジションの画像からどうぞ、、、、

パッと見、ここから連想すると、

Iポジションの『I』は、体が『I(アイ)』の字のように伸びてるから『I』ポジションっていうんだろうな~と思いますよね。

けど実は、、、理学操体加藤廣直先生のクライアントさん「相沢さん」のお名前の頭文字からいただいた『I』だそうです。

はじめて聞いた時、、、「お気楽な感じなんだな~」と思いました、正直。

しかし間違ってました。

そこには「技に対する思い」があったのです。

加藤先生は、その相沢さんとの施術が、臨床上の気づきを与えてくれ、それが日々の臨床の大きな力になっているということで、「相沢さんに敬意」を表し、その敬意を忘れないためにI(アイ)ポジションと名付けられたそうです。

「お気楽ではなかったのです」すみません(汗)

「Iポジション」はDVDを観て、ちょっと真似しただけでも、変化を引き出すことができるテクニックです。

けど、その裏には、臨床でトライ&エラーをながらクライアントさんとともに築いてきた「Iポジション」であるということ。

このことをちょっと片隅に持っておくことで、「技」の効きに深みがでてくるように思う、今日この頃です。。。

というわけで、

垂れ足を後方に伸ばし、無理に「I」の字の姿勢に持っていく必要はありません。

そのとき、そのときのクライアントの心地のいいポジション。

そこを大切に「Iポジション」を行うと、自然と、今の身体に無理なく、必要なだけ変化が引き出されてきますよ。

では、次回から、「理論」と「実践」Q&Aに入っていきます。

理学操体「Iポジション」「Kポジション」に興味を持っているけど、まだ未経験‼

そんなあなたに届きますように。

Q2: Iポジションの利点は何ですか?

Iポジションの利点、、、

①座って問診しながら、そのままの姿勢で検査・施術に移行しやすい

②座ったま行うことで、骨盤帯にかかる重力を利用することができる

③座ったまま行うので、クライアントを寝かせずに済む

④クライアントに変化がわかりやすい(ビフォー・アフターが示しやすい)

⑤安全な上、短時間施術が可能

などが挙げられます。

ここからは、簡単にですが、私の臨床経験につなげてまとめてみたいと思います。

①座って問診しながら、そのままの姿勢で検査・施術に移行しやすい

Iポジションは座ったまま行うテクニックです。そして、Iポジションの前に行う検査も座位で行います。

Iポジションはその検査と施術が連動して作られているため、座って問診しながら、そのまま検査そして施術そして検査へと移行しやすくなっています。

②座ったまま行うことで、骨盤帯にかかる重力を利用することができる

重力下で生活し、重力下で崩れている私達の体にとって、重力はバランスを整える道筋を教えてくれ、体のバランスを整えるための大きな力にもなってくれます。

座って行うことで、重力が骨盤帯にかかります。そのとき、重力と体を上手く適応させていくことで、緊張(締まり)と弛緩のバランスが整い、骨盤帯が調整されてくることを経験します。

③座ったまま行うので、クライアントを寝かせずに済む

これは①、②につながるのですが、Iポジションを学ぶ前までは私は直ぐ臥位になってもらって施術していました。

その頃は、臥位でひとつテクニックをしては、座ってもらって検査。そして、また臥位になってもらいテクニック、そして座ってもらって検査、の繰り返し。

正直、自分がクライアントでも嫌ですよね。

寝たり起きたりすること自体辛い状態のクライアントも多いですよね。

そして、臥位でなんとかいい状態になってきても、起きて坐位になったとたんに、崩れる。

涙がでてきます(T T)

今思うと、体を緩ませることばかり考えていたんでしょう。だから、起きて座っていく過程で重力に適応できず、また崩れ。。。痛みをぶり返し。。。

そんな感じだったのだろうと今思います。

ですので、Iポジションは座ったまま検査・施術を行うので、寝たり起きたりを繰り返してもらう必要がなく、余計な負担をクライアントにかけなくて済むようになりました。

そして、座位で重力を利用して施術効果を引き出すことができるので、寝かせなくても済むことにつながってきます。

④クライアントに変化がわかりやすい

 (ビフォー・アフターが示しやすい)

座位で検査をして、そのままIポジションに入り、またそのまま座位で再検査が行えるので、クライアントに変化がわかりやすいですね。

⑤安全な上、短時間施術が可能

Iポジションは本人の「気持ちのいい方向」「やりやすい方向」「動きやすい方向」を選択していくため、クライアントに無理なく、安全に行えます。

クライアントに無理を強いることがないので、施術に心のゆとりが持てるようになりました。

そして、重力という強い味方を利用することで、臥位で緩めることばかりを考えていた頃と比べ、明らかに、スムーズに骨盤帯を整えることができ、体全体の可動域やバランスを改善していくことができるようになりました。

今、パッとでてくるのはこんな感じですが、Iポジションを味わい続けていくことで、まだまだ利点はでてくると思います。

そして、新型Iポジションが開発され、実際、新たな魅力、利点が生まれています。

新型Iポジションについては、また今後のQ&Aにて書いていってみたいと思います。

ついつい長くなっちゃいますが、

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

Q3:どちらの足を上げたIポジションをすればいいのでしょうか?

はい。どちらの足を上げたIポジションを行うかは、検査をして決めていきます。

その検査は、Iポジションの特長的な検査の『片あぐら』検査です。

クライアントさんに、この姿勢を両側とって頂きます。

そして「楽だった方」「やりやすかった方」を選択してIポジションを行います。

なんだか不思議ですよね。「楽な方」「やりやすかった方」と「辛い方」「やり辛かった方」が

あったら、「辛い方」「やり辛かった方」に頑張らないとよくなっていかないような気になり

ませんか?。

けど、そこが操体法の特性を活かしたところで、

「動きやすい方に動いて頂くことで、体は整っていく」

ということに繋がっていきます。

「痛い」「やり辛い」は体からのブレーキサイン、

「楽」「やりやすい」は体からのオッケーサインなんですよね。

体は整っていく方法をちゃんと教えてくれているのですね。

施術の際は、もちろん細やかな検査と誘導を行うことでIポジションの精度が高まり、

体の変化が深まっていくのですが。

まずは、あなたの体で試してみてください。

ひとりででも試すことはできますので。

Iポジションを行うにあたってのその他の検査法は、またの機会にご紹介致しますが、

まずは、 『片あぐら』検査で、

◇「やりやすい」「やりにくい」方のチェック

◇Iポジションの姿勢で、違和感やハリ、痛みなどを感じる箇所

 のチェック

を丁寧に行ってみてからIポジションを行ってみてください。

あっ、あと、今臨床で使われている検査や肩・首などの動き、体幹回旋可動域なども

チェックされておくとまた面白いですよ。

そして「楽だった方」「やりやすかった方」を選択してIポジション。

いろんな体の変化に気づき、

きっと、Iポジションから施術の「楽しみ」「喜び」そして「可能性」を見出せることと思います。

私はひとりで試した瞬間、Iポジションに「楽しみ」と「喜び」と「可能性」を見出したひとりです(^^)

あなたも、ぜひ、試してみてください。

あなたの体が教えてくれる「楽」「動きやすい」「心地いい」という感覚を道しるべに。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q4: Iポジションの前にする検査は何をしたらいいのですか?

はい。今回は代表的な検査法をお伝え致します。

まずは、前回のQ3ででてきました『片あぐら』検査です。

これは、前回のQ3でもご説明させていただいたように、Iポジションを行う上で、とても大切な検査になります。

そして、

上肢の前方挙上、側方挙上

頚部の前後屈、側屈、回旋

腰部の前後屈、側屈、回旋

といった、オーソドックスな動きを評価します。

その際に、痛みやハリ、違和感なども確認するのですが、

その時、クライアントさん自身の言葉でしっかりと表現してもらうことや、

その場所をクライアントさんにふれてもらったり、

視覚でお互いに状態を確認し合っておくなど、

できるだけ具体的にしておくことで、Iポジション実施後の変化(アフター)をより明確に感じてもらえることに繋がります。

あと、「膝上げ検査」も行います。

坐ったまま、靴下を履く時のように、大腿部を持ち上げる動きですね。

この検査は、「片あぐら」検査で、クライアントさんが、どちらが行いやすい、行いにくいがわかりにくい時などに「靴下履く時、どちらの方が履きやすいですか?」などの質問をして行うと、意外と「こっちの方が上げやすいですね」とか「こっちはなんだか窮屈な感じがします」など、左右差を気づかれやすいようです。

やっぱり、専門的な表現や動きよりも、日常生活で行っている動作を用いて表現するとクライアントさんに伝わりやすいですよね。

それと、「膝裏のコリ」も確認しておくといいですね。

「腰痛が主訴の場合は、腰部の検査だけすればいいですか?」などの質問もありますが、

私は、上記の検査は行うようにしております。

なぜなら、Iポジションを行ったあと、骨盤・腰部の改善にとどまらず、胸椎、肩甲骨、上肢、頸椎も変化していることが多いからです。

ですので、腰部だけの検査でとどめてしまうのは、とてももったいないことになります。

「骨盤が整うことで、体全体に変化を及ぼすことができる」

「体はひとつであり、つながっている(連動している)」

そして、すべてが、「肩が痛いから原因は肩」というわけでなく、「痛いところに直接的な原因があるとは限らない」

「痛いところ、違和感を感じているところに直接刺激を与えなくても、症状を感じている部位にも変化を引き出していける」

そのことを体の変化を感じながら、クライアントさん自身が気づかれる絶好の機会となるからです。

「大切な体」の仕組みについての「大切な気づき」

その機会を大切にして頂くためにも、できる限り丁寧に検査は行いたいものです。

そのことが結果、私たちへの、そして施術への安心感、信頼感を持っていただくことに繋がっていくのだろうなと。

今、記事を書きながら、あらためて「気づいた」私です(^^)

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q5: Iポジションの前にいろんな部位を検査するのはなぜですか?

はい。前回の記事Q4で、Iポジションの際の代表的な検査法を書かせていただきました。

代表的な検査法

◇「片あぐら」検査

◇上肢の前方挙上、側方挙上、

◇頚部の前後屈、側屈、回旋

◇腰部の前後屈、側屈、回旋

◇「膝上げ」検査

◇「膝裏のコリ」の確認

そして、

『「腰痛」が主訴の場合でも、上記の検査は行うようにしています。』

『なぜなら、Iポジションを行ったあと、骨盤・腰部の改善にとどまらず、胸椎、肩甲骨、上肢、頸椎も変化していることが多いからです。』

と書かせて頂きました。

そこで、

それを踏まえて、

では、

なぜ、「いろんな部位を検査するのか?」

なぜ、「いろんな部位に変化を起こすことが起きるのか?」

ですが、

理学操体では、『連動』『アナトミートレイン』『筋筋膜線』をイメージして行うからです。

「Iポジション」の方向を決定する要因として、「片あぐら」の行いやすい方向を選択すると以前の記事でかかせていただきました(Q4)。

『「片あぐら」の行いやすい方向を選択』、ぞこだけ考えると、骨盤帯の左右差の状態だけを意識しているようですが、

筋筋膜線を意識することで、見えてくる世界が違ってきます。。。

骨盤帯は筋膜によって、頭頚部、体幹、四肢との繋がりを持っています。

その「繋がり」を意識し、「体をパーツ、パーツとしてみるのではなく、全体としてみる」ことで、

一か所の変化が他の部位にも影響を及ぼすことがイメージできてきます。

だから、Iポジションを行うことで、いろんな部位に変化を起こすことに繋がってくるのです。

ですので、Iポジションを行う前に、筋筋膜の繋がり、体の繋がりをクライアントに説明し、「いろんな部位を検査して」おくことで、

少ない施術の手数、刺激量で、いろんな部位の変化を引き出すことに繋がり、施術時間の短縮に繋がることになるのです。

そのことが、クライアントの身体にかかる負担を減らすことに繋がり、

症状部位に囚われるのではなく、「体を全体としてみることの大切さ」「体全体としてバランスを整えていくことの大切さ」を知って頂く機会にも繋がってくるのです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q6: 検査の時にどちらの足も上がりづらい時はどうしたらいいですか?

はい。

どちらの足も上がりづらい時は、股関節、骨盤周囲はそのままそっとしておいて、

足関節の内・外返し操法、もしくは基本操作を行います。

(基本操法に関しては、またの機会に書かせてもらいますね)

足関節の内・外返し操法中、足関節の動きが、膝、股関節、骨盤、脊柱へと連動していって

いると、つらかった股関節、骨盤周囲にも何かしらの変化が起きていることが多いですの

で、連動の様子を確認しながら行うといいですね。

上手くいくと、Iポジションの姿勢に似た感じの姿勢になってきます。

その間、もちろん、「つらさ」や「違和感」「痛み」などないかや、「動きやすい」「心地よさ」など

を感じるかなどを確認しながら、「つらさ」や「違和感」「痛み」などを感じるようであれば、「や

めて」、基本操法など別の操法に切りかえる。

もしくは、力(圧)加減を調整してみる。そして、「動きやすさ」「心地よさ」があるようであれ

ば、操法を続けます。

そうすると、スタート前と比べ、上げずらかった足が上がりやすくなってくることが多いです。

あっ、あと、内・外返し操法といっても、内返し、外返し両方を行う

わけではなく、ここでも、操法前に内返しと外返しの動診を行って

みて、どちらにするかを選択します。

基本はやっぱり同じで、「動きやすい」方、「心地いい」方を選択し

て行っていきます。

あっ、あと、臨床上、上げづらかった足を下げてみる(踏み込んできてもらう)と「動きやす

い」「心地いい」感じがあったりもします。

その時は、つらくないところまで足を上げて、そこからゆっくりと下げてくる(踏み込んできて

もらう)と、そのあと、上げづらかった足が上げやすくなったりもします。

「上げづらかったら、下げてみる」、、、「押してダメなら引いてみな」的な感じですかねっ(^^)

「これにはこの方法」と、一つに決めつけるのでなく、いろんな切り口を引き出せるのも

操体法の醍醐味と感じます。。。

今回は「どちらの足も上がりづらい時はどうしたらいいか」で、

「足関節の内・外返し操法」を中心に書かせて頂きました。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q7:Iポジションは何回くらいしたらいいですか?

はい。

1回の施術において、回数は多くても3回くらいまでがいいようです。

臨床上、1回で効果が出たからと言って、回数を重ねていけばいくほどいいというわけでは

ないようです。

1回目で変化が出たら、

「1回でこんなに変化がでたんだから、これ続けると一発で改善できるんじゃないか~。

いっちゃえ~~」

といきたくなるところですが、、、、

たとえ、効いたからといっても、やっぱり体にとっては刺激なわけで、やればや

るほど、刺激が入りすぎて、今度は体への負担となってきてしま

います。

「さっきまではいい感じだったんですが~なんかつらくなってきました~(><)」とか。

こうなると、悲しいですよね。お互いに。

なんでも「やりすぎ」はよくないですね。

だからと言って、「やらなさすぎ」もよくないようです。

理学操体DVDシリーズ第一弾のなかで、加藤先生が、身体が求めている適刺激として

「安全限界」と「有効限界」の話しをされています。

効果的に、かつ効果を持続させていくためにも、身体にとって、ちょうどいい程度があるよう

です。その考えをもって、3回くらいを目安に行っていくといいようです。

それに加え、この「3回くらい」というところにも実はIポジションで効果的かつ的確に

体の変化を引き出すための意味があります。

それは、加藤先生のセミナーやDVDで直接学ばれることを是非お勧めしますが、

1回目

2回目

3回目

と回毎にクライアントさんの体と会話しながら行っていくのです。

1回目から上画像のような姿勢に「きめて」いこうとしないことです‼

1回目は、横座り姿勢をとってみる程度。

そこから2回目、3回目と徐々に連動を促していくイメージです。

それもクライアントさんの感覚と体の反応を聴きながら。

体には体の言い分があるようで、体が、「今の体にとって、許してくれる分だけ、緩んだり、

締まったり、痛みを和らげてくれる」そのような気持ちで行ったほうがよいようですね。

『3回くらい』

実はそこには、「安全限界」「有効限界」という考え方、そして、

最小限の刺激と動きで効果的に身体の変化を引き出し、

持続させていくための意味があったのですね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q8:Iポジションはどれくらいの時間したらいいですか?

はい。

1回の施術において、時間は、1回につき5分以内で行います。

5分以内。。。

カップラーメンにお湯を注ぎだしてから、「いっただっきま~す」とズルズルとし始める頃には終わる感じですねっ(^^)

最小限の刺激と動きで変化を引き出すIポジション。

Iポジションが短時間施術と言われる所以ですね。

たしかに、Q&A 第7弾 に書いたように、回数も「3回くらい」ですからね~。

自然と短時間になりますよね。

ただ、、、

短時間施術が全てというわけではありません。

Iポジションで全て完了というわけではありません。

Iポジションで、短時間に変化を引き出した後、気持ちに余裕をもって、

残った課題を、臥位での操法や、あなたの得意としている手技を用いてゆっくりと施術して

いけるといいですよね。

Iポジションは最小限の刺激と動きで行いますので、その後の操

法やその他の手技も行いやすいです。

Iポジションで体の「初期化」

「初期化」できることで、あなたの得意な手技もさらに活かしやすくなるでしょう。

そして、何よりも、一度、短時間に坐位のまま体の変化を引き出しておけると、

クライアントさんの安心感に繋がりますし、施術者側もアドバンテージができ、

心に余裕をもって、その後の施術も行いやすくなります。

「少しでも心に余裕をもって、笑顔でクライアントさんと向き合いた

い」

問診後、すぐ臥床してもらい、施術して起きて頂き再検査。「変化なし」でまた臥床。

施術しては起きて頂いての繰り返しで、心も体も折れそうになっていたいた私が、

理学操体に可能性を感じた大きな理由です。

坐ったまま、5分以内の施術で、「心に余裕を」

そして、穏やかな笑顔でクライアントさんとの時間を過ごしたいですよね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q9:片あぐら検査の時にどちらの足も上げやすいと言われた時はどうすればいいの?

はい。

片あぐら検査の時にどちらの足も上げやすいと言われた時は、、、

①もう一度、ゆっくりと行ってみてもらってみましょう。

「パパッ」とスピーディーに上げてしまうと、左右差を感じにくかったりします。

そこで、今度は「先ほどよりゆっくり」とやってもらうことで、お互いに代償運動に気づけたり、

重たさの違いをクライアントさん自身が気づけたりします。

②フェーズに分けて、確認してみる。

その相のなかで、違和感や可動域制限などを確認してみるのもいいですね。

③あぐら坐位での股関節の開き具合の左右差や膝の高さの左右差などをみてみる。

あぐら坐位では、視覚的にも確認してもらいやすいですね。

④足内返し・外返し検査での左右差などもみてみる。

⑤自動運動で左右差を確認できないときは、抵抗運動を行ってみる。

足内返し・外返しを抵抗運動で行ってみて、力の「入りやすい側」、「入りにくい側」などの差

を確認してみるといいですね。

あと、、

⑥日常生活動作に置き換えての検査。

靴下の履きやすい側、履きにくい側の確認などはいいですね。

クライアントさんにとっては、日常生活をイメージしながら行ってもらうことで、

クライアントさん自身がイメージつきやすいですね。

そこで、左右差を気づきやすくなったりします。

というわけで、もう一度おさらい、、、

①ゆっくりと行ってみてもらう

②フェーズ、特長的な相に分けて検査してみる

③あぐら坐位での検査

④足内返し・外返し検査

⑤抵抗運動

⑤日常生活動作に置き換えての評価

この辺りで注意して行ってみると左右差を感じる・気づける機会が増えてきます。

その時のポイントとして、

①視覚情報を入れながら、ご自身でしっかりと確認してもらう

②直接、視覚的に確認しづらくても、「拳〇個分」とか「指何本分」とか、状況を真似してみるなど、クライアントさんの視界にはいるところで、実際に拳や指、体を使って状態を表現してあげるのもいいですね。

そして、大切なのは、

③左右差が見えてきても左右差を指摘するような表現にならないように。

このことはとても大切なようです。

人間、「指摘された」と思うと、どうしても萎縮しちゃいやすくなりますからね。

クライアントさんの気づきのペースに合わせながら一緒に確認

していけるといいですね。

「感覚の共有」

「同調」

そんなことを意識しながら行えるといい関係性が築けるように思います。

今日もパチパチキーボードを打ちながら、日々の臨床を振り返り反省の雨あられ。。。。

よしっ、明日につなげよっ。

理学操体に興味をお持ちの九州にお住まいの施術家さん、セラピストさんに朗報

新年2月26日(日)に宮崎で理学操体講習会が開催されますっ。

スタートしたばかりの≪宮崎≫講習会‼

宮崎で、理学操体・操体法を学ぶチャンスですっ。

一緒に理学操体、学びましょ~(^^)

参加枠、残りわずかになっております。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q10:Iポジションの時に手を付く位置は何処にしたらいいですか?

はい。

Iポジションの時に手を付く位置は、、、、

私の場合は、、、、

Iポジションの大まかな姿勢のとり方をお伝えして、まずは真似てみてもらいます。

そこから、

「つきやすいところに手の位置は自由に変えていいですよ~」

「「付きやすいところ」「なんか居心地がいいところ」「心地いい

な~ってところ」に付いていいですよ~」

なんて、やり取りしながら手の付く位置を調整してもらいます。

そして、そんななかで、手の付く位置の違いで、体から受ける感覚が変わることを感じてもらい、

「あっ、なんかこの辺りに手を付くといい感じです~」とか「なんか楽ですね~」とかいう、なんとなく「心地よさ」に繋がるような言葉と体をつなげていくようにしています。

もし、

「自由に変えていいですよ」というのが難しい時は、「右手を少し前に付いた時と、左手を少し前に付いた時で、どっちの方が楽ですか~」とか「どっちの方が落ち着きますか~」とか、

ある程度、手の付く位置、両手の位置の関係性などを口頭で誘導して付く位置の違いを具体的にしながら、感覚の違いと照らし合わせていくのもいいですね。

具体的に違いを付けいく感じですね。

そして、「首も楽にしていいですよ~」とか「顎も楽にどうぞ~」などと繋げていきます。

あっ、その辺りはまた次回 Q&A 頭痛や肩こりにもIポジションは効くのですか? で。。。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

来年も、エールのIポジションQ&A、どうぞよろしくお願い致します。

Q11:頭痛や肩こりにもIポジションは効くのでしょうか?

私の臨床経験では、

頭痛や肩こりに対し、Iポジションが効果的なクライアントさんを経験させて頂いております。

もちろん、頭痛、肩こりにもいろんな原因があり、脳血管系の問題などで起こることもありますので、全ての方の頭痛、肩こりに必ず効果が出るとか言い切るものではないと私は思っておりますので、

その点をご理解頂いた上で、よろしくお願いします。

今までのQ&Aでも書いてきましたが、

Iポジションは、骨盤帯起動(足部からの操法もありますが)でのテクニックですが、

上手く骨盤帯(足部)の動きを脊柱⇒肩甲帯⇒頚部⇒頭部へと連動させていくことで、身体全体に影響を引き出すことを経験上体験します。

アナトミートレインの理論からも、Iポジションにより、

下肢、骨盤帯を通る筋・筋膜ラインの変化が、肩、頚部、頭部周囲の筋・筋膜ラインにも変化を引き起こし、肩、頭頚部の筋の緊張に影響を及ぼすことも考えられます。

そして、前回のQ&A、Q10 Iポジションの時に手を付く位置は何処にしたらいいですか?で書きました、

「手の付く位置」に意識を向けることで、さらに肩、頭頚部周囲の筋の緊張に変化を引き起こします。

その結果として、

「頭痛や肩こりが楽になった」というクライアントさんを臨床において経験させて頂いております。

臨床上、目の前のクライアントさんにとってIポジションが効果的かをみていくのに大切なのは、やっぱり検査ですね。

Q&A 第四弾、Q4 Iポジションの前にする検査は何をしたらいいのですか?

Q&A 第五弾、Q5 Iポジションの前にいろんな部位を検査するのはなぜですか?

(リンク貼ってますので、よかったら覗いてみてください)につながるのですが、

検査を骨盤帯や腰部のみ行うのでなく、肩、頚部などの検査も丁寧に行い、ビフォーアフター(骨盤帯周囲の変化と肩、頚部の可動性などの変化)と症状の変化をみていくことで関係性や有効性がみえてきます。

ですので、やっぱり検査が大切ということですね。

Iポジションにより頭痛や肩こりが楽になるクライアントさんにとっては、

遠隔操作により、体への負担を極力減らしてケアでき、

辛い部位に直接触れたり、刺激を加えなくても楽になる、

症状部位に全ての問題があるわけではなかったという気づきのチャンスになります。

そして、日頃からクライアントさんご自身で体をケアしていけるようになることで、よりよい毎日につながっていく。

そんな好循環も意識しながら私はIポジションを使っていっています。

毎回ながら、記事を書くうちに自分のなかでの再確認事項がどんどん出てきますね(^^)

やはりアウトプットすることは自分を成長させるチャンスですね。

ですので、今年も楽しく頑張って「今の私なりに」書かせていただきます。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

Q12:Iポジションが効いたり、効かなかったりするのですが?

そうなんですよね~。私もそうです。

ちょっと「技」を学んできた時って、

最初は、ビギナーズラックのように、バシバシ効いていくんです

が、ある時、ふと効きが悪くなったような気にがして。。。

そして、あんなに驚きと感動を覚えた技なのにサヨナラして、また次を探す、、、、

そんなこと繰り返してました。(ん~もったいない💦)

けど、効いた時と効かなかった時を少し整理してみると、、、

自分なりになんとなく理由が見えてきます。

そこで、今回は、大まかに自分なりの「効いた時の理由」と「効かなかった時の理由」

を箇条書きで書いてみたいと思います。

理学操体、Iポジションに限らず、当てはまるところが多い気が私はします。。。

~~~『効いた時の理由』~~~

【技術面】

①スタート時からポジションを丁寧にとれた時

②セラピストが欲しい変化を体に強要せず、今の体におまかせの気持ちでできた時

③クライアントの体に適量の刺激で行えた時

【検査面】

④クライアントとともに体の声を聴けた時

⑤検査を丁寧に行い、クラインアントと結果を共有できた時

【クライアントさんへの関わりにより】

⑥クライアントが操法を理解され、操法に積極的に参加して下さった時

⑦クライアント自身がご自身の体に興味を向け、前向きに取り組まれた時

【セラピストの在り方】

⑧「俺がやるだ~」と思わず、クライアントの体のもつ力を信じれた時

⑨自分自身の心が穏やかな時

⑩体の繋がりと操法の関係性が腑に落ちた時

~~~『効かなかった時』~~~

【技術面】

①スタート時のポジションとりを雑にした時

②クライアントの体の声を無視して、一方的に操法を行った時

③「やりすぎ」や「やらなさすぎ」の時

【検査面】

④体の声を無視して一方的に決めつけて操法に入った時

⑤検査結果を共有せずに自分の理解だけで操法に入った時

【クライアントさんへの関わりにより】

⑥クライアントが操法を理解されないまま(?なまま)、操法に入った時

⑦クライアントがご自身の体に興味を持たず、セラピスト任せな感じのまま操法に入った時

【セラピストの在り方】

⑧「俺がやるんだ。俺の技術力が全てだ」とクライアントの体のもつ力を無視した時

⑨自分自身の心が不安定な時

⑩体の繋がりと操法の関係性が腑に落とせてない時

まだまだ、でてきそうですが、まずは10項目ずつ書いてみました。

いかがでしょうか?

みなさんのなかでも思い当たるところがある方もおられるんじゃないでしょうか?

僕といっしょで(^^)

あなたのなかでの「効いた時の理由」「効かなかった時の理由」は?

次回から少しずつ、自分なりに簡単に理由を掘り下げて書いてみたいと思います。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

Q13:Iポジションの時の、抵抗のタイミング、かけ方、方向性、力、はどのくらい?

ん~、抵抗のタイミング、かけ方、方向性、力、、、確かに難しいですよね~。

クライアントさんと「押し合いっこ」になってみたり、「変な方向に力が加わって」しまったり。。。

私がみなさんの前でデモンストレーションをさせて頂いた際、「ほとんど抵抗はかけないのですね」とのコメントを頂きました。

けど、実際は相手の力と「釣り合い」をとれるように抵抗を加えていきます。

そして、そのタイミングや、抵抗を加えていくときの加減の調整は相手の状態や目的によっても変わってきます。

その「釣り合い」をとるというのが、いやはやなかなか難しいんですよね~。

私もまだまだ学びの最中の身ですので、ホントおひとりおひとり試行錯誤しながら行っています。

ですので、そんなまだまだの身の私だからこその捉え方を書いてみたいと思います。

あくまで、まだまだレベルの私の見解ですので、よろしくお願いします。

私は、Iポジションを行った後に、体が変化したかどうかを、全身への連動の変化を通して予測しています。

連動に変化が見られたら、ビフォーアフターでどこか変化がでているだろう、、、と。

ですので、

意識も「抵抗」を掛けること、よりも、体の「連動」に向けております。

Iポジションを実践しはじめた当初、私は「抵抗」を掛けることばかりに意識を向けていました。

ですが、私の場合、最初に「抵抗」を掛けることに意識が向くと、クライアントさんと「押し合い」になってしまい、Iポジションで最終的に得ていきたい体の繋がり、連動と違う方向に力・運動方向が向いてしまいがちになりやすかったのです。。

あくまで私の場合です。しつこいですが(^^)

そこで私は、意識を「連動」に向けてみました。

そして、3回のIポジションのなかで、段階をつけてみました。

まず1回目は、片胡坐肢位から、蹴り出し側の下肢を、大腿部から股関節を内旋方向に誘導。

そのときの、内旋方向の可動性、抵抗感、全身への連動性、波及性、蹴り出し側の下肢の伸展性をみてみます。

操法を行いながら、検査も行っていっております。

そして、2回目は、1回目の検査でみえた体の許容範囲を意識しながら、ゆっくりと無理のない範囲で蹴り出してきてもらい、それを受けつつ、股関節の内旋誘導を加える。

そのなかで、再び内旋可動性、全身への連動性、波及性、蹴り出し側の下肢の伸展性の変化をみていきます。

そして、3回目は、股関節の連動と蹴り出しを繋げ、全身への連動性、波及性をみながら、抵抗を加え、釣り合いをとっていきます。

このように段階をつけながら、「抵抗のタイミング、かけ方、方向性、力はどのくらいがいいのか」をクライアントの感覚を共有しつつ、体の反応(連動性)の変化を読みながら行うようにしました。

そうすることで、少しずつ、クライアントさんのそのときの体の状態をみながら、適度な抵抗のタイミング、かけ方、方向性、力加減が掴む感覚がわかってきた感じです。

一回一回、おひとりおひとり違いますからね~。

「一回一回、おひとりおひとり違う」
という意識も大切にしています。

いかがでしょうか。

頂いた質問が具体的であったにも関わらず、表現不足で、具体的な返答になっていないような。。。

このあたりは、実践しながら、また2月の理学操体講習会にて直接加藤先生に質問してみましょう。

そのためにも日々実践。

そして、今後も練習会でみんなでディスカッションして、レベルアップしていきましょう。

Q14:Iポジションのとき、股関節が硬く、片あぐら姿勢がとれない クライアントさんにはどうしたらいいのですか?

ですよね~。いらっしゃいますよねっ。

股関節や膝関節が硬かったり、軟部組織が邪魔して窮屈だったりとかも、、、

そのような時もIポジション、使えますっ!

ただ、もちろん、そのような時は片あぐらからのIポジションは無理に行うことはしません。。

わたしは、、、

足の内返し・外返し操法をセレクトします。

これもIポジションのなかにある操法です。

内返し・外返し操法ですと、端坐位のままスタートできますので、

一度行ってみるといいと思います。

ただ、そのときに、ひとつ意識しております。

どのようにビフォーアフターを見ていくか!

片あぐらがとれると、ポジションをとることでの痛みや張り感など、主観的な情報が得られやすく、客観的なデータとしても、ベッドから膝までの距離などの情報が得られやすく、検査結果を共有しやすいのですが、

片あぐらがとれないとなると、それだけでもクライアントさんとの共有感覚の幅が狭まりますよね。Iポジションの代表的な検査方法ですし。特に症状が股関節や腰部・骨盤帯にある場合は、なおのこと。

ですから、何を指標にするか。。

そこで指標となり得ることとして、

私は、

股関節自体の可動性を確認し、関節の状態をわかった上で、

*坐位からの股関節屈曲角度(床から足裏まで何cmなど )
*靴下履き動作で、上げやすさ、重さ、張り感、窮屈感  など
をチェックしておくと、たとえ、片あぐらからのIポジションにならなくても、クライアントさんとの共有感覚を持って操法に臨めますので、ビフォーアフターを共に感じながら行えることになり、十分にIポジションが使えていけると考えてます。

そして、何よりとっておきの情報が、、、、

この度、理学操体 加藤廣直 先生が
真 Iポジションを発表しました。

これは、

*坐位や片あぐら坐位がとれなくてもできる。
*臥位でも行える手技に進化。
*アナトミートレインの概念と「はがし」を取り入れた操法

で、頂きました質問の「Iポジションとき、股関節が硬く、片あぐら姿勢がとれないクライアントさんにはどうしたらいいのですか?」という状態のクライアントさんにはもってこいのIポジションとなっております。

今、東京、大阪、北海道、沖縄、宮崎などで真 Iポジションを直接加藤先生から学ぶ機会が増えてきております。

ぜひ、一度、真 Iポジションの真髄を味わってみられませんか。

きっと、クライアントさんの笑顔をみたい、一緒に笑顔になりたい

あなたにとって、大きな大きな武器になることでしょう。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Q15:足の内返し・外返し操法のとき、クライアントさんは、手はどうしておけばいいですか?

これもよくクライアントさんや勉強会にご参加頂いた方から聞かれるご質問です。

内返し・外返し操法のとき、こちらが事前にポジショニングを説明して行わないと、クライアントさんは、何気に手をベッドについて体を支えた状態で、足を動かされることがほとんどのようです。

ですが、それでは、足から全身に効かせていくためには、ちょっともったいないようです。

足を内返し・外返しするなかで、重心移動、連動が起こり、その重心の移動や連動が頭頚部まで及ぶと、足からの操作で頭頚部まで影響を及ぼすことができやすくなるのですが、

その際、手をベッドについて体を支えている状態で操法を行うと、足から起こってきた重心移動や連動を手でブロックしてしまう可能性がでてくるのです。

ですので、私の場合は、

事前にポジショニングをご説明し、まずは手を大腿部の上に、手のひらを上向きにした形で置いて頂くようにしております。

そうすることで、

クライアントさんも、足から起きてきた連動を手でブロックしずらくなり、自然と連動を全身に伝えていきやすくなられてくるようです。

私自身も、クライアントさんも回を重ね、お互いが慣れてくると、そこから手をベッドについていって、また次の連動に繋がっていったりしてきたりもします。

また、目的によっては、敢えて、手をベッドについてスタートすることで、また違う連動を促すこともありでしょうが。

まずは、手を大腿部の上に、手のひらを上向きにした形で置いて頂くことで、足からの動きが全身に繋がっていくということを体感して頂くことを私は意識しております。

そのことで、クライアントさんに、

足からの操法でも全身に影響を及ぼすことが可能で、局所にばかり囚われるのではなく、全身をみていくことのメリットを体感を通じてお伝えしやすくなると考えております。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

Q16:座る位置はどうすればいいですか?

先日の事前練習会で頂いた質問です。

Iポジションを行う時もクライアントさんからよく質問を受けますね。

ですから今は、クライアントさんにはまずこちらからお伝えするようにしております。

具体的には、、

まずは、

①クライアントさんが座りやすい位置に気軽に座って頂きます。

その時、私が意識している点としては、

1)「深すぎず」「浅すぎず」
2)座って頂いたときに、ベッドの先端から膝裏までに横にした手が入る程空間があるかな
を意識しています。

まず気軽に座って頂くのは、あまりにもこちらがどうのこうのと先に言ってしまうと、クライアントさんに変に緊張を与えてしまい、ありのままの姿が見えなくなってしまうからです。

そして、そこから、少し声かけさせて頂いて、1)2)をクライアントさんと確認していきます。

特に2)に関しては、操法の際、膝裏がベッドに当たっていると、本来のクライアントさんの動きを制限してしまうことにもつながってくるからです。
施術者の手も入らないですしね。(膝裏のチェックのときなど)

それと、

②足底が床についていないかも確認します。

環境上、どうしても床についてしまうこともあるでしょうが、可能でしたら、床についていない方が操法が行いやすいです。
床についてしまう高さですと、踏み込んでもらう時に、方向性に制限がでてしまいますし、
足底が床についていると、検査の際や、足の内返し・外返し操法、両下肢下垂位での座位からの片足踏み込み操法などの時、床接地側の足底で動きをブロックされたり、突っ張ってしまったりされることにつながってしまいやすいからです。

どうしても足底がついてしまうときは、「膝裏の力を抜いて、楽にね~」などの声かけをさせて頂き、操法に入ります。すると、意外と「(膝裏に)力が入っていたんだ~」と気づかれる方も多く、気づきのチャンスになったりもします。

操法の目的や技術力によって、一概には言えないとは思っておりますが、私に関してはオーソドックスにはまずはこの2点を意識して座る位置を確認しております。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Q17:Iポジションの止めるタイミングは?

Iポジションの止めるタイミングは、、、

Iポジションを行うにあたり、回数と時間の目安に関して、

Iポジション Q&A 第七弾、Q7 Iポジションは何回くらいしたらいいですか?

、、、回数は多くて3回くらい

Iポジション Q&A 第八弾、Q8 Iポジションはどれくらいの時間したらいいですか?

、、、5分から10分くらい
と書かせて頂きましたが、、、

これはある意味上手くいっている時であり。

Iポジション実施中、痛みや違和感などをクライアントさんが感じるようであれば、一旦中止し、踏み込んでもらう力や方向性の調整などを行ってみるなどもまずは必要ですが、

あまり施術者側の意思で手法自体に拘りすぎるはよくないようです。

クライアントさんの体から受ける感覚から、効果的な感覚が得られない場合もあります。

なんかしっくりこないような感覚だったり、、

双方がうまく釣り合いをとれず、力と力でぶつかってしまったり、、

そんな時、施術者側が居ついてしまうと、途端にクライアントさんの体も頭も居ついてしまう結果となってしまいます。

ですので、そのような感覚のときは、止めて、違う操法にぱっと切り替えるということも大事なようです。

ただ、一度やり始めた操法はその時点まではやり通すというのもまた大事なようです。

もちろん、クラインアントさんのストレスにならない範囲ですが。

操法の途中で止められるのも、クライアントさんの体と頭を混乱させてしまうことにもつながるからです。

というところで、わたしなりの現時点での結論としては、

上手くいってないような感覚の時は止める。

そして、Iポジション(手法)に拘らず、次の展開に切り替える。

という視点を持つことも大切だと感じています。

ですが、、、やはり技術力を深めるためには拘る時期も大切でしょう。

トライ&フィードバック

だからこそ、自分自身で、そして仲間と練習し、体感し、経験していく、ことが必要なのでしょうね。
経験値が増し、自分のなかに感覚が育っていくことで、本当の意味でのIポジションの止めるタイミングがみえてくるのだろうなと、私は考えています。

そして、止めるタイミングがみえてくると、効果的に行えているタイミングもみえてきます。

さあ、練習し、体感し、経験していきましょう。

きっと、Iポジションの技術がより深まり、臨床力もアップすることでしょう。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Q18:Iポジションで症状が軽減改善したあと、どのように施術を展開するのですか?

わたしも加藤先生のIポジションの動画を観たときに思いました。

ほんの数分のIポジションで症状が軽減改善したあと、その後はどう展開していっているのだろう?と。

短時間に坐ったまま効果を引き出すことのできるIポジション。

たしかに、Iポジションのみで症状の軽減改善を引き出すこともできますのでそう思いますよね。

ここで、もう一度Iポジションの仕組みを思い出してみます。

Iポジションは腰掛坐位で行うアプローチで、重力を利用して、骨盤帯起動で、全身の関節可動域、神経・筋バランスを改善し、結果として、様々な症状の軽減改善を促す仕組みでした。

そこでです。

みなさん一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

ぎっくり腰や寝違えなどの急性期のクライアントさんで、臥位で施術をして、症状の軽減改善がみられた後、起き上がってもらうなかで症状が再び出現し、クライアントさんと固まってしまったなんてことが💦。

臥位で重力の影響を減らした状態で調整しても、起き上がりという重力に抗していく活動で再燃してしまう。。。。

それだけ、重力の影響を身体は大きく受けているのですよね。

ですので、重力下のもと身体活動を続けてきた上で出現してきた身体の変化に、重力を味方にして身体を調整していくIポジションはとても理にかなっていると思います。

だから、短時間で、身体的負担も少なく、坐位で行えるIポジションがとても臨床で活かされているのでしょうね。

ですが、

慢性的な痛みや不具合で悩まれている方には、Iポジションを行った後に、臥位になって、検査をしてみると、また新たな気づきがあります。

Iポジションで改善したと思っていた身体のバランスや、可動域、張り、痛みなどの変化が、

坐位から臥位になり重力の影響が変化することで再出現したり、
臥位になることで神経・筋の状態が変化し、坐位ではみられなかった身体バランスの姿がみえてくることがよくあります。

そこで、臥位での身体バランスをみて、施術を行うことで、より重力への適応性が高まることにつながっていくことに結びついていくようです。

ですので、坐位でIポジションを行ったあと、臥位でも検査し施術することで、より重力への適応性が高い体つくりへの「よりよい」施術の組み立てがてきてくるように思います。

せっかくIポジションで症状軽減改善ができたのに、臥位にして症状がまた出現しちゃったら、、今の自分には打つ手がない、、、と思うかもしれません。

大丈夫です。

もし、再出現しちゃったら、、、最後にIポジション。
もう一度やりましょう。

Iポジションがあなたとクライアントさんをまた助けてくれるでしょう。

トライ&フィードバック

その積み重ねが、セラピスト・施術家の成長に繋がり、クライアントさんによりよい施術が提供できるようになっていけるのでしょうね。

トライ&フィードバック

積み重ねましょう。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Q19:Iポジションの効果の持続性は?

セミナーなどで必ず、聞きたくなる質問ですよね。

わたしも今までいろんなセミナーでよく質問してきました。

「効果」「持続性」

質問の大御所‼

今日はその「Iポジションの効果の持続性は?」

について、わたしなりの経験をもとに感じていることを書いてみます。

今日こそ、端的に。。。

まず、この質問に対して、わたしは3つに分けてお話しさせてもらいます。

ひとつは、

Iポジションの手技からの視点

つぎに

クライアントさん側の視点

そして、

施術者側の視点

です。

では、早速、Iポジションの手技からの視点です。

Iポジションは、今まで書いてきたように、

検査→Iポジション→検査、とすすみます。

そのなかで、大切にしているのは、Iポジションの技術はもちろんのこと、

Iポジションは「検査」も同様に大切にします。

「検査」では、
*局所ではなく、全身。
*施術者ベースの一方的な検査でなく、クライアントのペースに合わせ、クライアントと施術者が検査結果・感覚を共有していく。
*クライアントの視覚や触覚、運動覚などさまざまな感覚を用いてクライアント自身の脳に働きかけていく。

この過程を施術者が丁寧に行うのか、簡単に終わらせてしまうかで、

Iポジションによって得られた体の変化の定着が違うことを体験します。

たとえ、同じ日の同じIポジション自体の技量であったとしても。。。

つぎに

クライアントさん側の視点から、

クライアントさん側からの視点では、

*クライアントさん自身がどれだけ、改善したいと思われているのか、誰かに無理やり連れてこられたのではないか

*クライアントさんと施術者との信頼関係

*クライアントさんがIポジションをどれだけ信頼しているか・愛しているか(^^)

など。。。

がとても効果の持続性に左右されるようです。

また、体の視点からでは、

「急性症状」なのか「慢性症状」なのかでも違ってくるようです。
*「急性症状」ですと、どうしても熱感、疼痛、腫脹などは、「体が自分で体を治すため」の必要な行程ですし。
*「慢性症状」ですと、体の使い方の習慣の結果だったりするので、根本的には習慣の改善が必要になってきますし。

やはり、これも同じ日の同じIポジション自体の技量であったとしても、クライアントの「あり方」や体の状態によって体の変化の定着が違うことを体験します。

最後に

施術者側の視点から

実は、これが一番効果の持続性に大きな影響を与えるのではないでしょうか。。。

施術者がどれだけ、Iポジションを自分自身の体験・体感・体観を通して腑に落としているか。

そして、

Iポジションを愛し、その愛(I)を丁寧にクライアントに届けることができるか。

このふたつを意識して取り組むだけでも「効果」「持続性」は大きく変わってきます。

技の深みが違ってくるのです。

「まだまだレベル」のわたしでさえ、ひとつの体験、ひとつの体感、ひとつの体観を蓄積していくことで違ってきます。

それが腑に落ちていくことでさらに違ってきます。

腑に落ちることで、丁寧にクライアントさんに届けるゆとりができてきて、さらに深みに染み込ませていけるようになるようです。

なんだか、抽象的になってきましたね。

よく、技を効果的そして持続的に効かせてるコツとして

「間」 や 「呼吸」 のことなども聞きます。

けど、

「間」 や 「呼吸」 と言われても難しいです、、、わたしには。

ですが、、、

体験・体感・体観の蓄積が心のゆとりとなり「間」を与えてくれて、

丁寧に向き合えるようになることで、自然と「呼吸」も整ってくる。

そんな気がします。

ではそのためにはどうしたらいいかです。

とにかく、実践。

やってみる。

じゃないでしょうか。

体験・体感・体観

そして、それをひとつひとつ、丁寧に、自分の腑に落としていく。

自分自身の体を通じて、そして、クライアントさんの体を通じて。

前々回のQ&A第17弾「Iポジションの止めるタイミングは?」で、

「あまり施術者側の意思で手法自体に拘りすぎるはよくないようです。
上手くいってないような感覚の時は止めて、違う操法にぱっと切り替えるということも大事なようです。

そして、Iポジション(手法)に拘らず、次の展開に切り替える。」

と書きましたが、

「拘る」ということも実はとても大切なのです。

「拘る」→「もう一度、丁寧に向き合う」

クライアントさんから学ばせて頂くというスタンスもありではないでしょうか。

そして、その繰り返しがいつの日か、「深みに効かせることのできる自分の技術」となり、クライアントさんに感謝しつつ還元できるようになるのではないかなと感じています。

私が「イチロー選手」にマンツーマンで1日みっちりバッティングを指導してもらっても、翌日から4割バッターになれるわけではありませんよね。

けど、「拘って」繰り返し繰り返し行っていくことで、コツがつかめだし、「イチロー選手」の指導の意味が分かりだしてきて、

そのうち少しずつバットにボールが当たりだし、少しずつボールが前に飛び出す(笑)。

そんな感じではないでしょうか。

それでも、「イチロー選手」の微細な感覚はどんなに練習してもわかることはないでしょうけどね。

ですので、

「Iポジションの効果の持続性は?」

私たちのIポジションに対する向き合い方次第で大きく変わる、変えることができる可能性があるのではないでしょうか。

そして、これはIポジションに限らずではないでしょうか。

そうは言っても、クライアントの前で上手くできないのに「拘る」のはちょっと、、、という方は

まずは自分の体で実験です。これなら、いいことないですか?

そして、仲間との練習時間で「拘る」

リハ コンディショニング スタジオ エール は、理学操体を愛してみたいな~と思われている方と仲良く「拘って」みたいな。

「まだまだレベル」の私ですが、一緒に練習しませんか?

いつでも気軽にご連絡ください。

info@yell-miyazaki.net (井上 宏治) まで。

あっ、ちなみに、、、

「まだまだレベル」のわたしは、Iポジションをこのように使います。

Iポジションで体が変化することを感じてもらえたのなら、

「今日の施術結果がどのくらいの時間持続する」という視点だけではなく、
「日頃から自分でできると、こんな風に体が整えられますよね。ですので、
日頃から体の疲れを溜め込まないように、Iポジション、家でもやってくださ~い」と。

そんな展開もお互いハッピーな気がします(^^)

あくまでわたしの使い方ですけどね(^^)

なんだかんだと、今回も長文になりました。。。。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Q20:Iポジションを3回行う場合、一気に3回行ったほうがいいのですか?

IポジションQ&A第20弾

「Iポジションを3回行う場合、一気に3回行ったほうがいいのですか?」です。

練習会やクライアントさんとの臨床の際、

Iポジションに慣れてこられたら、みなさん気を遣ってくださり、

「もう一回ですね」と自らやってくださるようになってきます。

施術家としては、クライアントさんが施術に協力して頂けるようになるという事は嬉しいことですよね(^^)

最初の「今からいったい、何をされるのだろう」といった空気感のなかでの施術は互いに妙な緊張感がありますが、

徐々に施術を理解下さり、妙な緊張感が解けてきて、協力し合ってすすめることができるようになってくると、

とてもスムーズに施術が流れていき、そのスムーズな流れが、また一層Iポジションの効果を引き出していってくれることを体験します(^^)

しかし、たまにみられるのが、

いったん、Iポジションの姿勢から端坐位に戻った「直後に」、2回目、3回目と行ってしまいそうになることです。

一見どんどんスムーズになっていくので、いいような感じがするのですが、

ちょっともったいないことをしているようです。

実は、そこにIポジションの効果をより深めていくためのチャンスがあるようです。

それは「何か」というと「間をとる」ということです。

「1回1回の間に間をとる」ということです。

その「間」が、体が自然とバランスを整えていくチャンスとなっているようです。

操体法では「間」を大切にしております。

私も臨床上や練習上、操法の「間」のなかで、体がグラグラっとや、ぐにゅぐにゅっといった感じに揺らぐことを経験します。

そのあとに、もう一度検査をしてみると、なんらかの体の変化がみられたりします。

そのような感覚が得られないときもあるのですが、

きっとそのように、「間」のなかで、自然と体のバランスを体が自ら整えていってくれているのだろうとわたしは感じています。

ですので、「1回1回の間に間をとる」ということを心がけております。

では、その間をどのくらいとるかですが、、、

そこがまた簡単なようで奥深いところになるのでしょうが、、、

わたしが意識している点としては、

※「クライアントさんの呼吸が落ち着いているか」

※「気がせいていないか」

(そのとき、私自身も落ち着き、せいていないか、、、自分自身にも同様の意識を向けています)

などを意識しながら「間」をとっています。

では、今度はその「間」をどのようにとるか、、、ですが、

その「間」をお互い静かにとれると、また効果が深まっていきやすくなるのでしょうが、

初回のクライアントさんにとっては、特に、この静かな「間」が緊張につながることもあります(施術者側にとっても意外とそうじゃないでしょうか)

ですので、少し会話を入れながら、自然ななかで、自然と「間」をとる、、、というのも一つかと思います。

で、少し具体的にしてみると、

操法の間に「ひと呼吸、ふた呼吸」入れてもらう感覚でしょうか。

まずお互いのペースを作っていくために、

わたしは、初回の方に関しても、リピート頂いている方に関しても、

操法の間に「はい。ひと呼吸、ふた呼吸、ゆっくり入れましょ~」などと声かけをします。

そういうと、一生懸命呼吸をしてくださる方もいらっしゃいます。

そんなときは、「ゆったり、楽に、○○さんのペースでいいですからね~。気軽に」などと声かけします。

これはあくまで「わたし」の場合ですが、、、

意外と声かけひとつとっても、大きな「技」になりますよね。

そして、それがまた簡単なようで、難しい(^^)

クライアントさんおひとりおひとりで、同じ「声かけ」でも受けられる感覚が違いますしね。

(わたくし、随時修行中でございます(^^))

そして、わたしのペースではなく、クライアントさん自身の心地よいペースになっていったとき、、、

また、クライアントさんにとって心と体が整いやすい「間」になっていくような気がします。

そして、その「間」がわたしにも心地よくなってくると、わたしにとっても「心と体が整う『間』」を共有させてもらう、、、といったありがたい時間になってくる

そんな気もまたしている、今日この頃のわたしです。

以上、「Iポジションを3回行う場合、一気に3回行ったほうがいいのですか?」でした。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Q21:新型Iポジションのなかに、「はがし」とありますが、それはいったい?

新型Iポジションのなかで使われる「はがし」とは、

天城流湯治法 創始者の杉本錬堂先生という方が編み出された手技療法で、

私自身、天城流湯治法を学んだわけではございませんので、詳しくは書けませんが、

前回の理学操体講習会のなかで加藤先生は、

「筋肉をもみほぐすのではなく、骨から筋肉を引き離すようなイメージ」と説明されていました。

加藤先生は天城流湯治法を学ばれ、天城流の技術に、従来のIポジションの理論となっている筋・筋膜理論、そして、操体法で用いられる圧痛ポイントを織り交ぜて、

臨床で培い、新型Iポジションを創り上げてこられました。

で、、、実際に受けてみると、従来の穏やかなIポジションとはうって変わって「痛い」。

とにかく「痛い」笑いが出る程(笑)

(あっ、けど、「はがし」も進化しているようで、以前ほど痛くなく、

効果は変わらないそうです。ホッ(^^)。「新型はがし」乞うご期待

だそうですよ)

「楽」「心地いい」「気持ちイイ」を求めて行ってきた従来のIポジションとは全く別物の感覚。

しかし、ここに、臨床でIポジションを使い倒し、技が深まっていくなかででも、限界をも感じられていたIポジション創始者の加藤先生の探究心から生み出された新型Iポジションがあったのです。

結果、この「はがし」を取り入れた新型Iポジションによって、

*急性期の症状の方にも、

*従来のような姿勢変換を要求しなくても、

*施術姿勢が坐位でなく、臥位ででもできるという、施術姿勢に

 拘らずとも、

*症状の診られている箇所ではなく、遠隔部からでも、

*身体に変化を引き出すことが可能となり、

*従来より、より結果が引き出しやすくなり、
*定着もしていきやすくなっています。

前回の講習会においても、

目の前で、寝違えで首が回らなかった受講生さんが、座ったまま、足から「はがし」を受け、

 どんどん首が回っていく姿を目の当たりにした、わたしたち。

講習会後、受講生さんが、知人の寝違えを新型Iポジで改善できたとの嬉しい報告。

そして、私も、新型Iポジションは臥位でも使えるため、高齢で臥位での施術を好まれる方にも積極的に使え、疼痛軽減に留まらず、可動域の改善、筋出力の改善などを経験させてもらっています。

「痛み」を感じる施術はちょっと、、、、と思われる方もおられるとは思います。

私自身、「痛み」を感じる施術はイヤだな~と思い、出会った操体法です。

ですので、最初は驚きました。

けど、体感すると変化しました。

「体」と「痛み」に対する捉え方が。

どれだけ、筋が硬くなり、滞っていたのか、、、気づき。

そして、クライアントさんも、最初に受けた痛みと、継続していくなかで変化していく痛みに気づき、自分の体と向き合うきっかけにもなるようです。

ですので、是非、講習会で「体感」し、新型Iポジションの概念を学ばれてみてください。

操体のよいところは、自分自身で実践し、自分自身の体で体感し、自分自身で選択し広げていけるところだと私は思っています。

また、施術者としては、施術を通じて「痛み」を感じてほしくないと思われながら施術をしている人は多いと思います。

私もそのひとりです。

しかし、もちろん、意味のない荒く、乱暴な施術で痛みをだすのでは本末転倒ですが、

解剖学的知識を学び理解し、丁寧に行った上でも痛みがでる状態の体はあります。

「はがし」をもって、痛みが出たということだけに囚われるのではなく、

「はがし」をもって、痛みが出る体であったことに目を向けると、また違った「痛み」に対する

捉え方ができるのでは。。

それは、体が教えてくれている何らかのサインだと思います。

その体が教えてくれたサインにクライアントさんとともに丁寧に向き合って対応できるセラピストになれることで、施術の価値がまた上がると思うようになりました。

そして、意外とありませんか?

クライアントさんから「もっと強くっ」って言われること。

私は多いんですよ~。

いろいろと説明して、ソフトにソフトにしても、結果、変化を感じて頂けなければ、「変わらない」「何されたかわからない」と不満を言われることに。

(結果が全てのところがありますよね)

そうなると、途端に、場が悪くなり、一日気分が優れない、、、なんてことが。

たぶん、クライアントさんもその後、そんな一日を過ごしているのでしょうね。

けど、何がいい、悪いではなく、わたし自身も含め、身体の感覚が鈍くなっている方も多い現代だと思います。

そんな現代において、施術家として、しっかり学び、自信を持って施術できることで、

ちょっと痛みをプラスに捉え、鈍った感覚を賦活し、

笑顔で元気な体を引き出す施術というのも、ありかもしれませんね。

なんだか、脱線しまくった感じになりましたが、

私自身の、理学操体講習会≪宮崎≫に向けた予習・復習も含め、

次回も新型Iポジション「はがし」について書いてみたいと思います。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

Q22:新型Iポジションの『はがし』は、ソフトタッチの操体法には合わないのでは?

さっそくですが、、、、ですよね~~~~(^^)

わたしも思いました。

操体法は体に優しく、痛いことはせずに、気持ちよく体を整えていくんじゃなかったっけ~と。

今だから言いますが、前回、宮崎講習会にて、加藤先生の『はがし』を受けながら、思いました。

「え~と、加藤先生、僕は、みんなに、操体法は痛いことはせずに、動きやすい方向、心地よい方向に動いていくことで、体を整える手技ですよ~と案内してきたんですけど。。。(汗)」と。

そして、しょっぱなから「はがし」を体験し、受講生さんのほとんどが面くらったと思います(^^)

けど、症状部位を触れずとも、遠隔部位の「はがし」にて変化していく目の前で目撃して、

自らの体で体感し、

そして、自らが行う「はがし」により目の前の受講生さんやクライアントさんの体に変化を引き出せていることに気づき、喜ばれている姿にホッとした自分がいました(^^)

それ以降、私自身も「はがし」について、実践中でして、技術面、理論面について書くには、まだまだですので、ここでは差し控えさせていただきますが、

実践によって、あることに自分なりに気づきがありましたので、

今回は、最初にわたしが感じた『「はがし」は痛いよね~。ちょっと考えていた操体とは合わないかな~』という観点で、臨床での実践を通じて感じた「わたしの、わたしのなかでの変化と気づき」として書いてみます。

それは、

「痛み」自体にいい悪いはないのでは、、、いい悪いで判断し始めることで、私もクライアントも苦しくなっていってたのではないだろうか、、、と。

たしかに、日常生活において、痛みなく過ごせることはありがたいことですし、

施術場面においても、痛みなく。体を整えていけることはとても素晴らしいことでして、わたしにとって、永遠のテーマです。

けど、ちょっと捉え方を変えてみると、、、

「痛い」ということは「痛みという『感覚』がしっかりとわかる体であること」

そして、

その感覚がわかるからこそ、「痛い」ということの対側にある「心地いい」「気持ちがいい」ということもわかるのではないのかな、、、と。

そう思ったとき、

今まで、技術力のない私が、「痛い」という感覚を教えてくれていたクライアントさんに対して、どれだけ、その教えをないがしろにして、自分勝手に伝えきれもしない「心地よい」「気持ちがいい」感覚を押しつけていたのだろうか、、と。

そして、

もっとその前に操体が大切にしている「感覚を共有」する、、、、ということに目を向けていなかった自分に気づきました。

※今、目の前のクライアントさんはどのフィルターを通して、私に情報を伝えてくれているのだろうか?

※今、クライアントさんが気づきやすい感覚は何?

※どのフィルターを提供することで、お互い通じやすくなるのだろうか?

  操体が大切にしている「寄り添い」「共有する」という感覚

(スミマセン。私は操体に関して、「○○先生に師事し、お免状を頂きました」という立ち位置ではございませんので、間違っていることを言っているかもしれませんが、

操体が好きになり、今学び、実践していっている者の戯言として捉えて頂けますと、ありがたいです。ご了承くださいませ。)

この視点に立ってみると、、、どちらも「ありなのでは」と私は。

わたしの今の時点でのIポジションでの「はがし」の使い方は、

ある部位の痛みや不具合を訴えておられるクライアントさんに対して、

講習会で学んだ「はがし」のルートに沿って、「はがし」を使っていきます。

けど、一方的に「はがし」をしているわけではなく、評価も並行して行っていきます。

すると、クライアントさんとともに「痛い」ところを発見。

そこが、クライアントさんが訴えていた部位であったり、

まったく、予想だにしてなかったところであったり、

「まさかそこが、そんなに硬くて痛かったとは~~~」と。

「痛み」を訴えていた部位と「はがし」によりともに感じ、気づくことができた今の体の状態と、体全体との繋がり。。。

そんな繋がりをクライアントさんが主に使っていて、理解されやすい「痛み」というフィルターで一緒に覗いてみることでみえてくることも。

そして、クライアントさんから「あ~、あの時のあれが原因かな~」と新たな気づきがでてきて、体を整えていく道筋がみえてくることにも。

そんなことを繰り返していくなかで、

「この前よりも痛くないね~。痛気持ちいいくらいの感じ?なんだか柔らかくなっている感じ」などと自然と表現にも変化がでてきて、

使うフィルターにも変化がでてきたり。

そんな流れのなかで、使うフィルターが、自然と「心地いい」「気持ちがいい」という感覚フィルターに切り替わっていく瞬間をともに共有できた時、

操体法と出逢ってよかったなと思う、今日この頃でございます。

なんだか、まとまりがございませんが、

「寄り添い」「共有する」という視点からは、その思いをもって接することができれば、使う手技・手法は無限なのかな~と。

今回も「まだまだレベル」のわたしの戯言でした。

失礼しました。

Q23:操法を止めるタイミングの指標は・・・?

Q&A第17弾でも「止めるタイミング」について、なんだかんだ知ったようにうんちくを述べていましたが。。。。

今回の講習会を通して、

ひとりひとり体が訴えているストーリーが違う、感覚も違う

施術者としての経験値、腑に落としている知識も違う。。。

一日かけて、学んできたはずなのに。。。

聞いちゃいました。。。。。

そして、答えは、、、、、、、、

講習会終了後、加藤先生と食事に行きました。

「☆☆☆☆焼肉☆☆☆☆」

どれにしましょ~?

ということで、頼んだのが、

それぞれ、

カルビ500g

ごはん大

に、ユッケ

これくらいはペロッといけるでしょう。。。。

と、ご注文。

最初は、意気揚々と進む箸。

しかし、途中から

「井上さん、目が死んで来たよ」と加藤先生から一言。。。。。

「頼みすぎましたねっ(><)」とわたし。

実は、そこだったんですよね。

カルビ500g

ごはん大

に、ユッケ

頼んだからこそ、わかった「頼みすぎでした」という感覚。

けど、

これは、最初から

カルビ300g

ごはん大

に、ユッケ

にしていたら、わからなかった感覚。。。

もしかしたら、「足りませんね~~~」となっていたかも。

そうこれも「かも」なんですよね。

また、加藤先生に聞いて相談して、最初に300gにしていても、わからなかった感覚。。。

だって、加藤先生とは、今日の仕事量も違うし、お腹の空き具合も違うし、もともと胃袋の大きさも違うし。。。

聞いたところで、自分の確固たる信念のもとの選択ではないですよね。

けど、次回また行った時、今度は私の選択で「300g」にするかもしれません。

だって、経験したから、「500gは、、、頼みすぎ」を。

もしかすると、めちゃくちゃお腹空いてて。「500g」ペロッといっちゃうかもしれません。

けど、今回の「500gは頼みすぎだった」という経験は、自らの経験値として私のなかのひとつの「基準」の材料になることは確かです。

今日、講習会でもありました。

「やり過ぎ」もよくないが、「やらなさ過ぎ」もよくない。「適当がいい」「いい加減がいい」

「じゃ~適当ってどこを狙うの?」

その時の基準となる指標のひとつを今回の焼肉を通して経験したわけです。

「食べ過ぎ」ました(^^)

けど、この「食べ過ぎ」たからこそわかる、「やり過ぎ」の基準

私のなかの経験に裏付けされた確固たる基準。。。

この基準は誰かと100%共有できるものではない。

私自らが経験値として得た私だからこその基準。

ついつい、答えを外に求めたくなることってありません?

あっ、私はそういうところあります。

けど、その前にやれること、やるべきことがあるようです。

「やる」

とにかく「やってみる」

「やって」「やって」「やって」みて、どんどん自分の体の中に感覚を染み込ませていく。

上手くいったと思う時の感覚だけでなく、

上手くいかなかったと思う時の感覚も。

けど、上手くいった、上手くいかなかったというのも、じゃ~どうなったら上手くいったと言えるのか?

それも難しいですよね。

施術の時にクライアントさんが「楽になりました~」と言われたから「上手くいった」と言っていいのか?

もしからしたら、「やり過ぎ」で次の日に動けなくなったかもしれないし。。。

だって、「美味しい」「美味しい」と言って、食べまくといて、

帰って、「腹壊した~~~(TT)」なんてこともよくありますよねっ。

だから、とにかく、感じ得られた感覚をしっかりと体の中で味わい染み込ませておく。

そして、その味わい染み込んだ感覚が、自分の中の確固たる信念になり、軸となるのだろうな。。。。

というわけで、

今現在の私のなかでの「操法を止めるタイミングの指標は・・・?」

「『指標は?』の質問の前に、とにかくしっかりと丁寧にやりきって、味わいつくす。」

やりきったなかで、味わった感覚、蓄積された感覚が、

「私のなかでの指標となる」

と感じた「頼みすぎた」焼肉からの気づきでした。

結局、「この食べ過ぎを味わいきろう」とそれぞれ完食。

で終わるはずが、

なぜか、「ごまアイス」を頼むふたり。

明日、どんな目覚めの朝になるのか?

これもまた味わい尽くすこととしますっ(^^)

脂だけでなく、しっかりと経験値として、蓄積しましょっ。

Q24:『はがし』の時の力の程度と止め時はどんな感覚を指標にしているの?

今日は、IポジションQ&A 第24弾 「『はがし』の時の力の程度と止め時はどんな感覚を指標にしているの?」についてです。

質問内容としては、IポジションQ&A 第23弾 「操法を止めるタイミングの指標は・・・?」と似ている感じですが、

きっと、今から理学操体講習会に参加されていくみなさんにとっては「必ずしたくなる」質問でしょうから、敢えて書かせてもらいます。

なぜなら、この質問は、講習会の多くの時間を費やしてしまうから。。。。

みなさんには、講習会という限られた時間のなかで、精一杯、時間をフルに使い、技術と人間力、施術家力磨きに当てて頂きたいから。。。

というわけで、書かせて頂きます。

「『はがし』の時の力の程度と止め時はどんな感覚を指標にしているの?」

「はがし」を体験し、変化がでることに感動した次に感じるものは、、、

「力の入れ具合」「止め時」。

ほとんどの施術家さんは聞きたくなるのではないでしょうか?

そんなことを考えていた最中、、、、

今日、紳士なクライアントさんが、わたしがコーヒー好きと知り、わたしにコーヒーを入れ下さいました。

それも、コーヒー豆を挽くところから。

豆を挽くのは電動ですが、スイッチを切るタイミングは自分で調整するタイプの豆挽き機です。

「濃いめ?」

「薄め?」

と聞かれた私は「濃いめ」でお願いしました。

クラインアントさんは普段「薄め」で飲まれるそうで。

「いつもの感覚と違うからどうかな~?」と言われながら挽いてくださいました。。。

が、「香り豊かなコーヒーの仕上がり」に美味しく頂きました(^^)

コーヒー好きのクライアントさん、普段からご自分でコーヒーを入れておられるのですが、

普段ご自分用で入れるコーヒーも一杯一杯微妙に違うそうです。

ですよね。挽き加減はその時の感覚次第ですからね。

そして、豆の状態も刻々と変わるそうです。

電動で、「ピピッ」何秒経過で、「はい。挽き終了」というわけではないのですから。

自分好みの味で飲むには、、、やっぱり挽き加減が大事。。。

では、その挽き加減を感じ取っているのは、、、

豆挽き機から手に伝わってくる感覚

音の変化

香りの変化

そして、長年の経験(①挽いた ②飲んだ ③どんな味だったか。そして、また①からスタートの繰り返しの毎日)

そうやって培ってきた感覚を、人に伝えて、好みに合ったコーヒーを一発で入れるなんて到底困難ですよね。

また、昔こんなことがありました。。。

わたし、自動車学校に入る前に、こんな質問したことがあります。

「交差点を曲がる時、どこからハンドルを切りだし、どこまでハンドルを回せばいいの?」

今思うと、「なんだかな~」って感じですよね(^^)。

今、交差点を曲がる時、「この角度ならどこまでハンドルを切る」なんて事、、、考えないですよね~。

その質問をわたしから受けたバイト先の店長はどう答えていいのか流石に困ってました(^^)

そして、もしわたしが同じ質問を受けたとしたなら、やっぱり答えに困ってしまうだろうし、

「ハンドルもそれぞれ癖があるから、なんとも言えない。とにかく、車に乗って、運転してみることだね」と答えるでしょう。

急ですが、ここで一つクイズです。

自転車に乗れるようになるための一番の方法は?

①自転車の説明書を読む

②乗る前に人に乗り方を聞く

③人の乗る姿を見て、とにかく自分も乗ってみる

さて、あなたの答はいかがでしょうか?

さらにイメージしやすく、、、

あなたがイチロー選手に打ち方を教えてもらったとします。次の日から、あなたはイチロー選手になれますでしょうか?

刺激を受けとる感覚は人それぞれ、

その微細な感覚を共通言語にて100%的確に伝えることなんてできるのでしょうか?

たとえ、言語化できたとしても、今まで蓄積してきた情報は、質・量ともにまたそれぞれなわけで。

では、本題に戻って、、、

どうすれば、「『はがし』の時の力の程度と止め時が掴めるようになるのか?」

コーヒー豆挽き機から手に伝わる感覚

音の変化

香りの変化

それらと今までの経験と受け取る感覚でほぼほぼ安定した「好みのコーヒーのテイスト」

そして、熟練すればするほど、洗練されていく豆挽きの技。

これって、わたし達セラピスト・施術家と同じじゃないでしょうか。

どのようにしたら「『はがし』の時の力の程度と止め時が掴めるようになるのか?」

それは、実践あるのみ。

「やって」「やって」経験を蓄積していく。

「いい」も「悪い」も蓄積していく。

手の感覚、体全体の感覚を研ぎ澄まし、違いを感じる感覚を養い、知識・経験と結び付けていく。。。

その経験の蓄積が、変化に気づくことに繋がり、熟練と洗練を生む。

そして、その繰り返しがあなたのなかでの疑問の「『はがし』の時の力の程度と止め時」に『あなたなりの答え』を導いてくれるのではないでしょうか。

あっ、わたしのなかでの疑問でしたね。『わたしなりの答え』

そんな視点を持ち、講習会、勉強会をあなたにとって有意義なものにしてみていってください。

ちなみに、そんな質問をしたのは、、、、そう「わたくし」でございました(^^)

人に聞いて解決できる内容ではなく、、、

人に聞いて解決する内容でもなく、、、

自分に聞いて、自分で解決していく内容、、、

自分に聞いて、自分で解決していける内容、、、

クライアントさんの感覚を大切にするように、自分の感覚も大切にして(^^)。。。

クライアントさんに感覚を聴き分けてもらうように、自分も感覚を聴き分けて(^^)。。。

難しいことかもしれませんが、「まだまだレベル」の自分自身が成長していくために必要な発想かな。。。。

そして、

感覚磨きのチャンスは日常の生活のなかでもありそうですね。

コーヒーの豆を挽くもしよい(^^)

朝の歯磨きで違いを感じるもよし(^^)

食事で素材の食感の違いを感じてみるのもよし(^^)

まずは、感じる経験。

そしてその経験を蓄積し、その蓄積をもとに『自分なり』の指標に。。。。

を意識してみてはいかがでしょうか。。。。

Q25:ところでIポジションの『はがし』って?

もともと、

『はがし』とは、天城流湯治法の杉本錬堂先生が築きあげられた健康法のひとつの手法であり、

「骨」と「筋・筋膜」が癒着しているところをはがすようにやっていく手法とのことです。

その手法を加藤廣直先生が杉本先生から学び、Iポジションとドッキングしたものが、新型Iポジションの特徴のひとつとなっています。

臨床的に簡単に説明しますと、

Iポジションの考え方のなかに従来より組み込まれている「筋・筋膜ライン」と「骨格筋の特徴」、「操体法特有の触診」を『はがし』とドッキングしたものになっています。

ここからはわたしが講習会を受け、臨床で使い、今感じている新型Iポジションのなかで用いている『はがし』についてです。

あくまで「今の私のレベルで感じているところ」ですので、よろしくお願いいたします。

まず昨年の理学操体講習会≪宮崎≫ではじめて感じた『はがし』は、

とにかく『痛い』という感覚が強かった『はがし』

ほんと、とにかく『筋肉を引きはがされる感覚』

「痛み」でもがいただけ筋肉が柔らかくなり、結果、遠隔部位の症状も軽減する、、、、筋肉へのアプローチ。そんな受け取り方でした。

(もちろん、そういうものではないのですが、私の固まった体ではそう感じるしか余裕がない状態でした)

ですので、私の臨床でも、「痛がられて」なんぼ、、、、な感じで行っていました。

「痛いですよね~~~~~けど、変化でるんです~~~」と言いながら。

もともと痛い手技はイヤな私でしたので、私にとっては大きなチャレンジでした。。。

けど、やっぱり大きなチャレンジ!でしたので、

使ったり、使わなかったり。。。。

変化はでるけど、使ったり、使わなかったり。

そんななか、今回の理学操体講習会≪宮崎≫

「『はがし』進化してるんで。前みたいに痛くないですよ」と加藤先生。

そして、実際に受けてみると、「痛くない」というと嘘になりますが、、

硬く張り付いているところは「痛い」

けど、むやみやたらと、あっちもこっちも痛い、、、というわけではない。

「あ~、そこそこ」って感じですかね。

刺激はまるっきりソフトになってて、キュッキュッキュッ、スッスッスッ~~~って感じ(アバウトですが、そんな感じ、、、かな)

こんな感じで「筋にアプローチ」して変化がでるようになったんだ~と思った私。

でも、違ったようです。

「筋にアプローチ」していないわけではありませんが。。

「筋筋膜・腱」に触れ、「脳に伝えて」いっていたのです。

「筋筋膜・腱」に触れ、脳に認識していってもらう。

そのことで、脳の働きを通して自己調整を促す。。。

その話しを聞いて、納得しました。

刺激がソフトになり、そして、ソフトな刺激で結果を引き出せるように進化したことが。。。

「物理的にただ筋肉に刺激を加えている」

   と考えるのか

「筋肉に刺激を加え、脳にその刺激を届けている」

   と考えるのか

体感を通して納得すると、「技」が変化するのと同じで「技を使う人間」も変化しますね。

体感することで、「技」に対する認識が変わります。

そして、「認識」が変わると、「技」が変わり、「体」も変わっていく。

施術家もクライアントさんも「認識」が大事なようです。

お互い、「一方的」よりも「共有」するほうがいいようですね。

こう考えると、なんだか操体的ですねっ。

そんな気がした私でした。

講習会が終わり、3日目。。。

私の臨床での『はがし』は以前の「痛~~~い」はがしではなく、

ソフト(?)(痛いところは痛いようですが)なはがしになっていっていますが、変化を引き出すことができるようになってきています。

もちろん、『深み』は浅浅ですが。変化はしています。「技」も「結果」も。

あとは、臨床でトライ&フィードバック。

経験を積み、感覚を養っていきます。

『はがし』は操体法と一緒で、「自分」でできる手法です。

ですので、自分の体を使って実践し、感覚を覚えるのもありですよね。

理学操体講習会で学ばれた方は、講習会資料を見ながらでもよし、

杉本錬堂先生の動画を見ながら自分でやってみるもよし(youtubeにいっぱいアップしてくださってますよ。ありがたいですね。)

今すぐからでも勉強できますね。

そして、理学操体講習会に参加したことがない方は、講習会に参加されて、実感されるといいと思いますっ。

今回の講習会参加者さんも言われていました、、、従来のIポジション・Kポジションにおいても「DVDや動画で見るのとは全く違いますね」と。

確かに伝わるものが違ってきますよね。

さて私も、まずは自分の体に染み込ませてみるとします。

「浅浅」から少しでも「深深」になれるように。

Q26:Iポジション、『踏み込み操法』と『はがし』と、どっちを先にするの?

今日は、IポジションQ&A 第26弾 「『踏み込み操法』と『はがし』と、どっちを先にするの?」ということで書いてみます。

ですよね~。

どちらを先にするほうが効果的なのか?考えちゃいますよね。

以前、加藤先生からこんな話しを聞きました。

(従来の)Iポジションを行ったあとに残る「あとちょっと」というところに悩まれたそうです。

「60点で合格」と操体ではいうが、「我々はその言葉に甘えていてはいけない」と。

そこで、「はがし」を取り入れるようになり、「あとちょっと」を激減していけるようになった、と。

そして、最初の頃は、操法後に「はがし」を入れることで、残る「あとちょっと」を改善していっていたそうですが、

現在は、経験とともに、操法の前に「はがし」を行うことで、「即座に結果を出す」位置づけになっていったそうです。

「結果をしっかりと出せば、クライアントさんはこちらを信頼してくれる。

そしたら、自分の施術に対する思いにも協力が得られるようになる。

まずは、信頼してもらうためには、あれこれ説明するよりも「結果を出す」こと」と。

ドキッとしました。

結果を出しきりもせず、「うんちく」ばかり言っていた自分。

結果を出せなかった時の保険的に、説明といいながら施術前から「逃げ道」を作っていた自分。

ほんとドキッとしました。

すみません、話しがそれました。。。。。

「操法の最後」に結果を出す「はがし」

から

「操法の最初」に一気に結果を出す「はがし」

になっていったそうです。

で、Iポジション実践修行中の私としては、

「踏み込み操法」を先にして、「はがし」を行うパターン

「はがし」を先にして、「踏み込み操法」を行うパターン

で試行中。

全体的な「動き」を引き出してから、最後に残った「動き辛さ」を解消していくパターン

「動きやすい」身体環境を作ってから、全体的な「動き」を引き出していくパターン

といったイメージでしょうか。

で、どちらのパターンで最初に行うかの判断は、、、

「う~~~~ん、、、、さてどうしているのか」

現在、私の場合は、

まずはクライアントさんが「動きたがってるタイプ」か「動きたがらないタイプ」か。(主観的、直感的で、アバウトですが)

そして、

訴えが「動き」優先の訴え方で、「動き」に意識が向いている方か。

それとも訴えが「圧痛」や「凝り」などの訴え方が優先で、「圧痛」や「凝り」に意識が向いているか。

などを意識しているような。。。。

クライアントさんが

「どのフィルターで体をみているか?」

「どのフィルターが通りやすいか?」

今こうして、記事にしていくなかで、そんな気がしてきました。

やはり、文字におこすという作業は、自分を振り返る機会になって、いいですねっ(^^)。

けど、普段から意識して行わないといけませんよね。

明日から意識していってみますっ。

施術のイメージとしては、

「動きやすい」環境を作って、しっかりと全身に効率的に動きを広げていく

(癒着や硬さを解消し、神経・筋が働きやすい状態、連動していきやすい状態を作り、全身に動きを繋げていく)

ほうが効率的な印象を受けますが、

「踏み込み操法」の威力

「はがし」の威力

をそれぞれ経験していきたい時期の私は、

「とにかくいろいろ拘ってやってみます」

そのなかで、変化率を、経験をもとに体感していってみたいと思います。

Q27:Iポジションのなかで行う「はがし」は実際にどのようにやっていくの?

ですよね~~。

実際はとなると、、、、

はがすポイント、、、というのがあります。

今回はそのポイントについて書いてみたいと思います。

はがすポイントは、、、

※操体法の特有の触診部位

※アナトミートレイン

※天城流湯治法においての教則部位

を加藤先生の臨床経験とドッキングして作り上げ、

①マスト・ポイント

②スパイラル・クロス・ポイント

③ダイブ・ポイント

④マイナー・ポイント

と系統分けて作られています。

そのポイントを使ってはがしていくのですが、

出来るだけ刺激量を多くしないためにも、

ルートに沿って全てのポイントをはがしてから、検査をするのではなく、

一手毎に検査をしていくといいですね。

そうすることで、どこがポイントになってくるのかがみえてきます。

闇雲にやらないことです。

加藤先生もそうやって、私見を作り上げているのです。

Iポジションの手数の目安は三手まで。

三手、、、、

ですので、「はがし」も効果的に行うために、

どこのポイントをはがすと効果的か、、、、?

なかなかポイントの選択、難しいですよね。

そこで、役に立つのが、

最善手

次善手

として、紹介されています。

そこをまずはやってみると変わる可能性が高いかもよ、、、というところですよね。

そして、今、講習会のなかで、症状別のポイントとなる部位なども紹介されています。

事務局としての立ち位置にいる私が言うのも変かもしれませんが、「ありがたい」ですよね。

けど、自分自身で経験する前からポイントを教えてもらえるのですから。

今、現在、学び中の私にとって、純粋に「ありがたい」ですよね。

では、そのポイントは、、、となりますと、

ぜひ、講習会に参加されて学ばれてみてください。

あっ、

ブログに書くのをもったいぶってるとか、講習会参加を促そうとしているのではないですよ。

書くのは簡単ですが、

活字だけ見て、やってみて、しっかりとできるというものではないからです。

「まずやってみる」というのは大賛成ですが、

活字だけ見て、やって、「変わんね~、意味わかんね~~、使えね~」と思われたくないからです。

どうぞ、講習会に参加し体感し、体観してみてください。

だからって講習会で全て答えがわかるというものでもないですよ。

自分自身で、体感し、体観し、そして実践してみてください。

ブログを読んでくださって、理学操体に興味を持ってくださっているみなさんのために、私はそれをオススメします。

そして、

概念を学んだあと、経験値を蓄積していきましょう。

そうすると、加藤先生から学んだポイント、、、、、

ではなく、

あなた自身が築き上げたポイントが出来てくるのではないでしょうか!

もちろん、答えを知っているのは、クライアントさんであり、

クライアントさん一人一人、答えは違うでしょうが。

あなたが蓄積してきた経験値から産み出されたポイント。。。

そうすると、また臨床が楽しくなりそうじゃないですか(^^)

やり方を学ぶ、答えを教えてもらう、、、でなく、在り方、考え方を学ぶという発想。

それにより、あなたのなかで、より臨床で活かせる技にレベルアップすると思います。

これ、私自身に言ってるんですっ(^^)

私自身、臨床、楽しみたいですからねっ(^^)

今日、どこかで聞きました。

今は、答えを求める時代ではなく、自分でそれを考えていく時代、、、

といった感じで。

びっくりでした。

答えを求めてばかりの自分でしたので、てっきり、み~んな答えを求めていると思っていました。

自ら考える時代だそうです。

Q28:Iポジションで使う『はがし』って力技(ちからわざ)なの?

思いますよね。

そして、悩みますよね~。

「これでいいのかな~~~」って。

けど、質問したところで、わかりませんよね、その微細な感覚の違いって。

答えは、、、

「目の前のクライアントさんが知っています」

ですので、クライアントさんの体の変化をみてみましょう、ということになります。

クライアントさんの体が改善していればOKということになるのではないでしょうか。

そうは言っても、、、、ですよね。

そこで、

先日、セミナーで加藤先生が出した例をご紹介させて頂きます。

治療院ですと、大抵のところにあると思います、クッション製の枕

あの「枕の縫い目を解くイメージ」と紹介されました。

では、実際にやってみましょう(^^)

チッ

チッ

チッ

チッ(タイム音ですっ)

(^^)

爪先を使って「カリカリ」しませんか?

決して、指腹を広く使って縫い目を解いたりしようとはしませんよね。

あと、こんなイメージはいかかでしょう。。。わたし流(^^)

「長年貼りついたセロハンテープをはがす時のイメージ」

爪先を使って「カリカリ」、、、、いかがでしょう。

「枕の縫い目を解く」のほうがイメージ湧きやすいですかね、やっぱり(^^)

爪先使って「カリカリ」。。

そして、「やさしくほぐす」様なイメージで行われるといいようです。

決して、揉む・押す・こねる、とは異なります。

以前、ブログのなかで、加藤先生のコーチングを受けた際の感覚で、脛骨内側の骨際をはがされる際に「スッスッスッス~」という感じだったと表現しましたが、

あれは、熟練のなせる業で、

我々は、丁寧に、細かく位置を変えながらやっていったほうがいいですね。

そうすることで、細部の違いを感じることができるようになるからです。

あぐら姿勢をとると自分の脛骨内側のはがしができそうですよね。

ぜひ、自分の体を使って、「はがし」の加減、感じてみましょう。

「はがし」を行う前にいろいろ動きのチェックをしておくと面白いと思いますよ。

セルフトレーニングですね!

Q29:Iポジションで『はがし』を使うって、どんな姿勢で行うの?

はい。最近、「はがし」について実際のいろいろを書いてみていました。

「はがし」の

ポイント

力加減

では、実際には「どんな姿勢で行うの?」と思われると思います。

Iポジションは坐位姿勢で行っていく操法として定着していますからね~。

ですので、Iポジションに「はがし」を加えるのなら、やはり坐位か?と。

で、実際は、

はい、坐位で行います。

Iポジション特有の「片あぐら姿勢」にて行います。

では、なぜわざわざ「片あぐら」坐位で行うか、、、ですよね。

思い出してみましょう。

なぜ、Iポジションは片あぐら坐位で行うのか?

それは、「片あぐら」姿勢をとることで、

坐骨部位への体重移動により、重力を味方につけて、

骨盤帯―脊柱―頚部―頭部への調整が行えるからです。

でしたよね。

ですので、

「快」方向への動きを強調することで、体のバランスが整えられるという操体法の理論に基づいた「片あぐら」姿勢

と、

筋膜理論に基づいた「はがし」を同時に用いることで、

動きやすい体の準備と、動きの拡がりを導きやすくなるからです。

ただ、

ここで終わらないのが今回の真・Iポジションでの「はがし」です。

Iポジションは坐位で行っていく操法という一般イメージを覆し、

仰臥位、側臥位、伏臥位などでも可能になっています。

ですので、

※坐位姿勢が辛い方

※そもそも坐れないという方

※早く寝っ転がりたいと思われている方

※臥床傾向な方

などにも真・Iポジションは使えるようになっています。

ですので、臨床で使える幅が広がっています。

以前でしたら、先にクライアントさんが寝っ転がられちゃたら、「Iポジ使えませ~ん」って感じでしたがね。

そして、この「はがし」は、、、

病院でのリハビリや訪問リハビリ、デイケア、デイサービスなどセラピストさんの活躍の場でも活かせられますよ。

ROM-EXなどの前にしても可動域を拡げられやすいですし、

動き出す前の体の準備にも効果的だと思いますよ。

セラピストさんにオススメしたいIポジションの「はがし」です。

というわけで、

「はがし」の姿勢は、坐位でも臥位でもできます。

あとは、どう自分が展開していくか。

筋膜をイメージしながらやると「はがし」面白いですよ。

Q30:Iポジションしたいのですが、ベッドや椅子がありません。

ですよね。

前回、真・Iポジションは臥位でも出来ますよ~。。。

と書かせて頂きましたが、

重力のもと、坐って、立って、歩いて、生活して崩れていっているわたし達の体。

だからこそ、

重力を活用して体のバランスを整えることができる、Iポジションの有効性・実用性を感じ、多くのセラピストさんや施術家さんが学ばれているんですよね。

重力を活かして、体のバランスを整えていくことがポイントのIポジション。

そのIポジションを使用したいときに、、、ベッドや椅子がない。。。。。

だからと言って臥位だけではなく、やはり坐位で重力に抗した姿勢のなかで、しっかりと整えたい。。。。

そんな時にどうするか????

宮崎講習会や真・Iポジション撮影会で紹介されました、、、、

フラットIポジション

なんなんだ、フラットIポジションとはと思われるかもしれません。

もしかすると、お察しがつく方もおられるかもしれませんね。

そうです

床でするのです。

床でする。。。。。となると、Iポジションのことをなんとなく知っているという方は「なんとな~~く」イメージが湧くかもしれませんね。

今までも、「Iポジションの検査」について書いたQ&Aにも、たしか、なんとなく書いたような。。

「床の上でできる」Iポジション。。。。

これに関しては、今後、加藤先生が講習会などで、話されるネタになるでしょうから、

このブログでは差し控えさせていただきますが、

Iポジションをイメージして、それを床でする。

どうも検査などでも使う姿勢らしい。

こうなってくると大体イメージは湧くと思います。

そうです、「横坐り」姿勢を使います。

あらっ、言っちゃったけど、大丈夫かな。。。。。

大丈夫でしょう。。。

なぜなら、

私、講習会で目の前で学び、その場で実践してみました。。。。

が、全くの違う結果となったからです(笑)

やることのイメージはできています。

実は、講習会前に、やっていました。

訪問先のお宅では、治療台を持っていかないところもありますので、

自分なりに考え、やっていたことと、ほとんど同じでしたから。。。。

けど、それは、外見だけでしたっ(笑)

何が違ったのか?

※姿勢のセッティング

※方向性

※下肢の角度

ちょっとしたことですが、そこの差に気づいていないまま、細やかな配慮をしていないままやっていました。

なんとなく、形だけ当たっていた程度でした。

ですので、結果が違った。

当たり前に違った結果がでただけでした。

この違いは、ぜひ講習会で体感してみてください。

けど、私の学びの記録の意味もあるブログですので、私なりの気づきを少しだけ書かせて頂きますね。

※姿勢のセッティングについて

基準を設けていなかった

※方向性

全てが「楽」「気持ちイイ」=効果的 ではない

※下肢の角度

解剖学的意味合いがある

この辺りをちょっとそれぞれ意識してみて体感してみてもらえると、「なんとな~~~く」違いを感じてもらえると思いますよ。

そして、実際に講習会にて学ばれると、また違いがわかり、あなたにとって、ひとつ深い「フラットIポジション」になることでしょう。

理学操体講習会≪宮崎≫に参加されたセラピストさんから、こんなメッセージを頂きました。

≪講習会受講者さんからのメッセージ(理学療法士さん)≫

講習会、とても勉強になりました。

Iポジション、ベッドや椅子がなくてもできて、

あれだけで、その場で痛みを軽減できるんで、

明るい未来が見えてきました。

ありがとうございました。

と。

スポーツ現場で、アスリートさんの対応場面でのことです。

治療台や椅子などがない現場で、そのセラピストさんが行ったのが、

フラットIポジションだったのです。

このメッセージを聞き、Iポジションの可能性の大きさを感じた私。

IポジションQ&A、、、、書くこと無くなる日が来るのだろうか?(笑)

Q31:Iポジション1回目の時の踏み込み側の足の位置って、意識していますか?

踏み込んでもらう時、セラピストのやりやすい位置に誘導していっていませんか?

わたしは先日の理学操体講習会の時、1回目、踏み込んでもらう際に、

垂れ足の角度から、私が誘導していきたい方向に無意識に足部から角度をずらしていきやすいこと、

そして、

私優先に導いていた角度が、相手の膝にストレスを与えてたこと、

に気が付きました。

セラピストがサポートしている垂れ足側の足部の位置によっては、膝にストレスがかかっていきます。

ですので、

実際は、1回目は垂れ足の角度のまま、少し下肢を屈曲し、その垂れ足の角度に沿って素直に踏み込んでもらうといいようです。

そして、2回目、3回目と動きがでてくるなかで、相手の動きを感じながら、皮膚操法などを使って、動きを引き出し、全体につなげていくといいようです。

段階付けというとこでしょうか。

DVDを見て学び、実践することは大いにありだと思います。

私もそうです。

けど、

どうしても自己流になってしまいやすいですよね。

そして、いろんなセミナーでも、講師が何気にやっているように見ていたところに実は大きな意味があるのに、そこに気づかず素通りしていたり。。。

けど、何気にやっているようだと、自然とスルーしちゃいますよね。

わたしはそうです。

スルーしまくり。

もちろん自己流でも、自分のなかに意味付けができていて、確信があり、クライアントさんの状態がよくなっていっておらればいいのでしょうが、

やってる感だけで、クライアントさんの状態がよくなるチャンスをこちらの思い込みの技術で潰しているとしたら、本末転倒ですよねっ。

可能性をしっかりと引き出すお手伝いができているのか?

そんなことを振り返る機会となった講習会でした。

「垂れ足の角度」

そしてひとつひとつの意味、しっかり意識してIポジション、行っていきますっ。

Q32:効かないのは技のせいですか?①

先日、ご縁を頂き、臨床動画を撮る機会を頂きました。

私自身、ちょこちょこ動画を撮って、もうひとつのブログに載せたことはありましたが、

臨床動画ははじめて。。。。。

ドキドキの臨床動画初撮影。

この話しを頂いた時、遂にこの機が来たか、、、、と。

そうです、、、、、

私のなかではこの一線は太い太い一線で、踏み出す勇気がなかったのです。

ですので、この機は、遂にその太い太い一線を踏み出す機会となったのです。

ま~そんなことは私のことですので、どうってことないことですので、本題に入ります。

「自分の施術中の姿、、、見たことありますか?」

私はもちろんありませんでした。

写真では見たことはありました。

なかなかナイスな写真もあれば(笑)、お蔵入りしたい写真もあり(T T)、、、、

けど、写真は動画に比べるとリアル感が薄いですね。。。

動画撮影後、、、、

驚きました。。。。。

そして、涙でましたっ。。。。。

クライアントさんを目の前にしての私の

◎立ち姿

◎話しかける声のトーン

◎ひとつひとつの所作

技云々の前に伝わってくる雰囲気。。。。

動画撮影という緊張感を差し引いても、、、

有り余り過ぎるほどの「ハカハカした感じ」がカメラ越しに伝わってきます。

この雰囲気を一番目の前でリアルに感じているのは、、、、

そうクライアントさん。。。。

クライアントさんは「ハカハカしているわたし」をどう感じているのだろう。。。

クライアントさんの目がカメラのレンズだとしたら。。。。

技云々の前にすでに結果が決まっているのかもしれませんね。

「自分の施術中の姿、、、見たことありますか?」

もし、「この技効かね~~~」と思われている方で、わたしと一緒で「自分の施術中の姿を見たことない」って方は、見てみるのもいいかもしれませんね。

わたしと一緒で勇気がいる方もおられると思いますが、、、

そのような方はお仲間などにクライアント役として協力してもらってでもいいですよね。

きっとあなたのなかで何か感じるものがあるかもしれませんね。

Q33:効かないのは技のせいですか?②

昨日は、自分の施術中の姿を見たことがありますか?ってことを書いてみました。

臨床動画を撮影してみて、私の何気ない立ち姿、立ち振る舞い、声のトーン、ひとつひとつの所作が、目の前のクライアントさんにどう映っているのだろう。

手技の効きが悪いなと感じた時、、「技」自体を云々言う前に、施術家として、人に触れさせて頂くものとして、大切なことがあるんじゃないだろうかって考えさせられました。

そして、今日はその②

そのなかでひとつまた気づきました。

自分の特徴。。。。。。

それは、、、、、

「しつこい」、、、、、(笑)

「しつこい」というと、「拘る」ってこととなんとなく似ているような気がして、

それはそれで技術を深めたいと思っているものにとってはいいように聞こえますが。。。。

わたしの気づいた、わたしの「しつこい」は、言葉的には一見「拘る」に似ているようで、全くもって似つかないものでした。

それはというと、、、

検査が「しつこい」

その「しつこい」がクライアントさんとのコミュニケーションのなかでの細やかさの結果の「しつこさ」ならまだしも、

自分本位のしつこさ

◎変化していることに気づいて欲しい

◎変化をより実感してもらいたい

◎変化したことにより納得してもらいたい

◎「技」「わたし自身」を受け入れてもらいたい

◎目の前に結果をわたし自身のなかに感情と感覚とともに蓄積したい

そして、

◎戸惑っているクライアントさんに違いを気づいて欲しい

だから、、、

つい、、、、

「変わった」「楽になった」と言ってくれているにも関わらず、同じ検査を繰り返してみたり、

検査を一から全てし直してみたり、、、と。

一見、丁寧にも聞こえますが、

動画で観ていると結構しんどいですよっ(笑)

自分本位でやってた自分自身が観ててしんどくなるんだから、

実際にやられているクライアントさんはもっとしんどいですよねっ。

「変化しました~」「楽になりました~」「いい感じです~」の感情も全て帳消しにしちゃいますよね。

以前、「拘らないけど、拘る」、、、、って話しを書いたことがありました。

技に「拘る」。。。。

これは技術を身に付ける時には必要ですよね。

けど、それは自分の目の前のクライアントさんの笑顔を見たいための「拘り」

そういう意味の「拘り」はいいのでしょうが、

自分本位の拘りは、、、

「しつこいな~」となっちゃうことにもつながっちゃいかねませんよね。

そうなると、本末転倒。

見たいクライアントさんの笑顔が遠のいちゃいますよね。

では、そうならないためには。。。。

たぶん、わたしと同じような人、、、いるんじゃないかな?

もし、このブログを読んでくれて、「お~~俺も俺も」とか「わたしも~~~~」

なんて方がおられたら、なんか嬉しいなっ。

それぞれ、解決策考えてみましょ~~~。

自分なりの解決策が見えた時、技の効きがピンッとアップするんじゃないかな。。。きっと。

そんな期待を自分にしながら、今日のブログを締めたいと思います。

わたしなりの解決策を見出した時、、、またブログでシェアさせてください。

Q34:検査で、もったいな~い、、していませんか?

よく臨床でやってしまう「もったいな~い」を書いてみます。

Iポジションは検査が大切と言われます。

「検査が8割」とも言われますよね。

それだけ、検査が大切なんですよね~。

「検査が大切」とはIポジションに限ることではないのでしょうが。

Iポジションは「検査→実施→検査→再実施」が坐位のまま行える

ため、一連の流れがスマートに行えるように作られています。

しかし、

Iポジションを急いで実施し、症状をどうにかしよう、、、と、

Iポジションで行うスタンダードな検査をはしょって、症状部位にばかり意識を

向けて検査をしてIポジションを実施してしまうことが。。。ありません?

そうすると、

バシッと気になる症状部位が変化してくれたとしたら、それはそれでよしなのかもしれま

せんが、、、、体全体の繋がりがわからない。。。

もし症状部位が変化していないとき、、、ただただガッカリ。。。

Iポジションは、丁寧に行えた時は、何かしら、どこかしら変化して

いる可能性は髙いですよね。

その変化を気づいてもらえるチャンスが、、、、、実施前に行って

いた「検査」。

丁寧に検査しておくと、

○クライアント自身が、症状部位に拘らず、いろんな体の変化を気づいたり、

○変化を通じて、今までの体の癖や既往歴を思い出してきたりして、

○その気づきが、その後、症状部位に変化を引き出すきっかけになることも。

そして、何より、

○変化していく体に「追っかけていた症状から意識がずれて」、楽しくなり、体のケアに

 前向きになっていかれることにも。

私は、

片あぐら検査から前屈していく(治療台に頭をつけていく)検査をしないままIポジションを

実施することがあります。

↓↓↓↓↓↓↓これこれっ↓↓↓↓↓↓↓

けど、これって、結構変化率高く、クライアントさんもこの変化に驚きと喜びを感じる方が

よくおられます。

そして、自然とこの変化を指標にされるクライアントさんも。

せっかく、変化と驚きと喜びを感じやすい検査をとばすなんて。。。。

○クライアントさんの気づきのチャンス

○Iポジションで体が変化していっていることへの施術家自身の気づきのチャンス

○変化を共有するチャンス

○体の繋がりを感じてもらうチャンス

○ともにIポジションを味わうチャンス

をやすやすと逃していたんですっ。

なんか、もったいなさすぎですよね。

そして、Iポジション自体に意味があるように、

Iポジションスのタンダードな検査にも意味がある。

「意味があるから、スタンダードになっている」

その視点で、もう一度、検査の意味を考えてみよう。

Q35:Iポジションを昨日よりちょっとでも上手く行える方法ってありますか?

私の失敗(?)経験から学んだ、私なりの昨日のIポジションより「ちょっと」上手くいく方法を書いてみたいと思います。

これはあくまで、私の癖に、私なりに気づいた「ちょっと」上手くいく方法ですので、ご参考までに。

私は、Iポジションを普段から自分でも行うようにしています。

それは、セルフケアのためでもあるのですが、

自分の体にIポジションを染み込ませるためでもあります。

が、これがかえって仇になることも。

それはというと、

クライアントさんも「同じようにできる」という感覚で行ってしまったときです。

こんな場面です。

「片あぐら検査」で、膝を上げている方向に手をついてもらうとき、、、、

「はい。それでは、こちらの足をベッドに上げて、こんな感じの姿勢をとってみましょう」

なんて、言いながら、クライアントの前でやってみて、真似てもらいます。

すると、クライアントさんも「こうですか~」とか言いながら、真似てくれます。

しかし、その時です。

クライアントさん、「お尻をずらして」、向きを変えて、手をベッドについちゃいました。。。。

そうですよね。

これでは、正確に検査できていないですよね。

「お尻をずらして、向きを変える」のではなく、

「垂れ足側の股関節の回旋、骨盤の動きを伴いながら、全体の向きが変わっていく」

検査のなかで、この連動性をみて、、、その連動性をIポジションを用いて引き出していきたいですよね。

ですが、検査の時に「お尻をずらして」、Iポジション肢位にもっていくことをそのままOKにしたら、

いざIポジションを実施する時も自然と「お尻をずらし」てIポジション肢位にもっていかれちゃいますよね。

だからといって、

あとから、もう一度説明して検査し直していくとなると、

クライアントさんにはストレスになっちゃいますよね。

「間違えた」「指摘された」、、、そんな感情は後々まで響きますよね。

で、結局、修正できないままIポジション実施となり、

最終肢位はIポジションでも、「なんちゃってIポジション」

結果、、、「ん~~~、あんまり~~~」ってなことに。

この言葉。。。後々まで響きますよね(^^)。

けど、「お尻ずらしちゃだめよ~」ってのは、講習会で学んだり、DVDを何度も観て学んでいる私たちだからこそ知っている知識。

クライアントさん、特に初診の方などは、知る由もないですよね。

ですので、検査の時が勝負。

どうお伝えするか?

「お尻ずらさないでね~」と言っても、一般の人にはわかりずらいですよね。

「股関節が内側に捻じれながら、体も捻じれて~~」なんて言ってたら、もっとわかりにくいですよね。

ではどうするか。。。。

『フェーズにわけて行ってみる』

なんてのを習慣付けてみるってのはどうでしょう(^^)。

①膝を真上に抱え上げる

②抱え上げた側の膝を外に倒す

③膝を倒した側に体を向いて両手をつく

って感じに。

そうすることで、

ゆっくりとそのフェーズのなかでポイントになるところをクライアントさんと一緒に丁寧に確認していけるのではないでしょうか?

そして、

②から③に移っていく時に、「お尻をずらさない」ということをお伝えする。

そうすることで、

検査の段から「お尻をずらさない」ということが知識として入り、いざIポジション実施の際にも「お尻をずらさない」で行え、

「検査のすり抜け防止」から「Iポジションの成功のコツ」までをクライアントさんにも掴んでいってもらいやすくなるのではないでしょうか。

クライアントさんとの施術の際にあった実際からの私なりの気づきでした。

あなたの場合はいかがでしょう?

「Iポジションを昨日よりちょっとでも上手く行える方法」は。

Q36: 初めてのクライアントさんに踏み込み操法を行う時、力いっぱい踏み込まれ、かえって痛くなったと言われました。どうしたら、よかったんでしょう?

初診のクライアントさんへのIポジション一発目。

ありますよね~。

力いっぱい踏み込んでこられること。。。。

そして、「あっ、もっと軽く踏み込んできて~」と慌てて言って、

言ったとたんに、クライアントさん、「えっ、あっ、は~~~。。。??????」

そして、「なんか痛いっ。。。」

そして、凍りついていく場。。。

けど、想像してみました。

私が、Iポジションについて全く無知だとして、Iポジションを受ける側に立ったとしたら、、、、

ただでさえ、不思議な姿勢をとらせられて、

「はい。踏み込んできて~」

「私の手を蹴ってきて~」

なんて、背中越しに言われても、

「?????????」です。

そして、

「踏み込んできて~」

「蹴ってきて~」

なんて言われると、

言葉のイメージ的にやっぱり「力」入れちゃいますよね。。。

「踏む」⇒グイッグイッグイッグイッ

「蹴る」⇒バシッ~~~~~。キ~~~~ック

さらに、

「グッと」と言えば、やっぱり「グッと」踏み込まれるし。

「はい、蹴って~~~」と勢いよく言えば、勢いよく「蹴って」こられるだろうし。

けど、これって、ちゃ~~~んと、クライアントさんはわたしの言葉

に丁寧に応えてくれている結果なんですよね~、、実は。

そう考えると、力いっぱい踏み込んでこられても当たり前ですよねっ。

「Iポジションを学んでいるわたし達」の感覚と「Iポジションのことなど全く知らないクライアントさん」の感覚の違いをしっかりと認識しておかないといけませんね。

では、どうするか。

○Iポジションを目の前でやってみてみながら伝える。

○踏み込む方向を試しながら伝える。「試し」を一回入れてみる。

○手掌面でしっかりと足底を受けて、踏み込む方向を徒手的に伝える。

○言葉での誘導として、「ふわ~っと」「ゆ~~~っくりと」「車で緩やかに加速していく時のアクセルの踏む感じ」など、伝わって欲しい感覚をイメージしやすい言葉で伝える。

などなど、

まずは視覚、聴覚、体性感覚をフル活用して伝えていくといいのではないでしょうか。

そして、自分のなかで伝え方が安定してきたら、

クライアントさんによって、どの感覚が伝わりやすいかを、検査の過程から読み取っていく。

目からの情報で体の動きを認識しやすい方なのか?

耳からの情報で体の動きを認識しやすい方なのか?

そして、体の動き具合によって体の動きを認識しやすい方なのか?

そんな意識も持ちつつ、検査を行っていくと、

より、クライアントさんとのコミュニケーションがスムーズに図れるようになり、

自然と信頼してもらいやすくなり、

こちらの伝えたいイメージがより伝わりやすくなるのではないでしょうか。。。

わたしもなかなか書いてるように上手くはいきませんが、やはり書き出していくと自分のなかで自分を見つめますね。

「初めてのクライアントさんに踏み込み操法を行う時、力いっぱい踏み込まれた」

そんな経験、結構ありますよね。

あなたはその時の経験からどんな工夫をされてますか?

Q37:フラットIポジションって?

加藤先生の理学操体DVDシリーズ第1弾によって、私も含め、巷のセラピストは知ることになった「Iポジション」

DVDを観て、見よう見まねで、踏み込み操法、足内返し・外返し操法などを学び、実践してきました。

そして、「Iポジション」を知り、自分のなかの扉が大きく開いたセラピストさんは多いことと思います。

そんなセラピストさんにとって、「Iポジション」に「フラット」が加わる?

「フラットIポジション」。。。。

なんだか、またワクワクしてくる方も多いのではないでしょうか(^^)

DVD案内を見られた方はピンとくるでしょう。

どうも床でするらしい。。。。と。

そうです。

床の上でできるIポジションです。

実はフラットIポジションについて、以前のQ&Aで少し書かせて頂いていますので、そちらをぜひご覧くださいませ。

IポジションQ&A 第30弾 「Iポジションしたいのですが、ベッドや椅子がありません。」

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://ameblo.jp/yell-ino/entry-12258081836.html

そのなかに、少し「フラットIポジション」のメリット・ポイントや、宮崎講習会に参加され実践されたセラピストさんからの喜びの声

も載せておりますので。

たぶん、「Iポジション」ファンの方なら、DVD案内の画像を見れば、どんなことをするのか、、、おおよその検討がつかれると思います。

そして、自分なりにも臨床で思いつき、やってるよって方も多いのではないでしょうか。

実は、私もやってました。。。。似た感じに(^^)。

しかし、しかし、

バシッと効かせるには、いくつかのポイントがあるようです。

そのポイントをおさえているか、おさえていないかで全くもって結果が違ってきます。

(私、宮崎講習会の時みなさんの前で、私が行った「フラットIポジション」と加藤先生が行った「フラットIポジション」での違いをまざまざと見せつけられましたので、これは紛れもない事実ですっ(^^))

ですので、ぜひDVDを買って、学ばれてみてください。

あっ、これは別にDVDの購入を促しているのではありませんよ。

上に書いた事実があるからこその私の思いです。

けど、せっかくなので、私が講習会で実践し学んだ「フラットIポジション」を上手く効かせるポイントを書かせてもらいます。

それは、

※姿勢をセッティングする

基準を設ける。

※方向性

全てが「楽」「気持ちイイ」=効果的 ではない。

※下肢の角度

解剖学的意味合いがある。

このポイントをおさえて行うか、おさえないまま行うかで、全く効果が違ってきますよ。

このポイントの詳細は、「真・Iポジション」DVDのなかで、

加藤先生の生の実践動画で、受講者さんの体が変化していく過程を、説明を聞きながら観れて、

パワーポイントでも細かく文字として載っておりますので、、、、

やっぱり、オススメしたくなりますね(笑)

「フラットIポジション」

決して、加藤先生が「ふらっ」と思いついたIポジションで「フラットIポジション」じゃ~ありませんよ。

(加藤先生に怒られるかな?(^^))

長年、臨床でトライ&フィードバックを重ねながら形作られた奥深い「フラットIポジション」

床でできるIポジション。

考えただけで、いろんなワクワクが生まれてきませんか?(^^)

ちょっと長くなってきましたので、

次回も「フラットIポジション」絡みで書いてみたいと思います。

あっ、私的には、DVDで観る前に、「従来のIポジション」の流れをイメージしながら、

横坐りのなかで、自分なりに妄想しながら「あ~じゃないかこ~じゃないか」味わってみるってのも大いにありだと思いますよ。

「あ~じゃないかこ~じゃないか」自分でやった分、

あなたにとって、深みのある技になっていくのではないでしょうか?

Q38:フラットIポジションの魅力は? 私の感じる魅力 その①

今の私のなかで感じている「魅力」は、、、、、

①治療台がなくてもIポジションができるから、日頃からのセルフ

  ケアにつなげやすい。

②女性で長年横座りの左右差を感じている方に。左右差を整え

   ていける可能性を実感してもらいやすい。

③普段横座りをあまりしない男性の方にも。左右の横座りを行っ

   てみることで体の左右差を実感してもらいやすい。
   従来の治療台を使っての「片あぐら検査」よりも左右差が感じ

  やすかったり。

④これは個人的感覚で、、、、けど、意外とこの感覚わたし好き

  です。。

まだまだ、出てきますが、一応このくらいにしておいて。

今回は、魅力その①として、

①治療台がなくてもIポジションができるから、日頃からのセルフ

   ケアにつなげやすい。
前回のQ&Aで書いたことですが、
「Iポジション」愛用セラピストさん・施術家さんのなかには、セルフケアとしてクライアントさんにお伝えしている方も多いと思います。

ですが、こんな風に思ったことありません?

「家には治療台があるわけではないし。」

「『ソファーででもと』伝えたものの、ソファーじゃやり辛いしな~。」
「椅子でと言っても、片あぐらから手つくスペースないし。。。。」
「誰も見てない時に、テーブルに座ってでも。。。って言っててあんまりいい響きじゃないよな~。」

なんて。

けど、日頃からIポジやってもらえたら、セルフケアできるのに。。。。

きっと、「ある」「ある」「ある」と思ってくださっている方はいらっしゃると思います。

そんなあなたに朗報なのが、「フラットIポジション」

たとえ家に「治療台」はなくても「床」はありますよね。

「フラットIポジション」を知っていたら、、、、

「床でできるIポジション」を知っていたら、、、、

◎「これだったら自宅ででも自分でケアできますね~」

◎「夜寝る前にお布団の上ででもできますよね~」

◎「これやって、一日疲れた体をリセットして休んでくださいね~」

そして、アスリートさんにも

◎「ウォーミングアップやクルールダウンに使えますよね~」

って、お互い気持ちよくコミュニケーションが取れる気がしてきませんか?

私の場合、「フラットIポジション」を知ってからは、

「この場でなんとかしないと、、、、」
「また来てもらうためには満足してもらえる結果を出さないと、、、、」

と思いながら気を張り詰めて施術していた時より、とっても心持ちが楽になっている私。

だって、

毎日の過ごし方が体に現れるとしたら、過ごし方に気づき、自分で毎日のなかでケアしていけることのほうが大切だろうし、

それのほうがきっと自然なんだろうな。。。。。と。

「フラットIポジション」を知ってからの今日この頃の私です。

Q39:フラットIポジションの魅力は? 私の感じる魅力 その②

私の感じている魅力その②

②女性で長年横座りの左右差を感じている方に、左右差を整え

  ていける可能性を実感してもらいやすい。

について、書いてみたいと思います。

女性の方で、床に座る際、「横座り」で座られる方って多いですよね。

ちなみに、私も「横座り」派でございます(^^)

巷では、よく「横座りは骨盤、背骨が歪む原因になる」とかってよく聞きますよね。

そして、「もし横座りするなら、一方だけの横坐りをするのではなく、反対側もしましょう」などとも。

けどけど、「横座り」派の私としては、、、、

「反対側もって。。。その反対側はしんどいのよっ」と言いたくなります。

けど、それだけ、体に左右差をきたしてるってことなんでしょうね。

では、その左右差をどうするか?

そこで活かせられるのが、「フラットIポジション」

「やりやすい横座り」姿勢での操法で、

骨盤帯周囲の左右差が減り、
肩甲帯も整い、
結果、腰痛、肩こりや頭痛などが軽くなったりも。

これって、従来の「Iポジション」と共通ですよね。

女性の方は、結構横坐りの左右差を感じながら過ごされている方って多いですよね。

せっかく左右差を感じられているんだったら、使わない手はないですよね。

結構、変化を感じて頂けると思いますよ。

けど、くれぐれも、

「左右差を無くす」的に力(りき)んでやらない方がよさそうです。

もともと、その人の長年の生活パターンのなかでの体の使い方ですから。

力(りき)んでやった結果、、、「なんか、違うとこが痛くなってきました~」ってことにも。

だから、

「左右差を無くす」とか「左右差にいい悪いを決めつける」のではなく、

「一方に偏ってばかりではなく、反対側にも揺れ動ける幅に気づけ、その幅を作っていく」

そして、

「最初に比べて揺れ動ける体」になった時に、、、「なんとなく体が楽になってる」

ってところをクライアントさんとともに楽しく実感できるといいですね。

楽しく実感して頂けたら、セルフエクササイズとして、自信を持ってお伝えできますよね。

「クライアントさん自身でやって、クライアントさんの体を整えることができたのですから」

私は、

「自分の体は自分で整えれる」ことをフラットIポジションを通して

お伝えしやすくなりました。

「日頃から自分の体を自分で整えれたらいいですよね~~(^^)」

そんな思いで、私は「フラットIポジション」使ってます。

Q40:フラットIポジションの魅力は? 私の感じる魅力 その③

私の感じている魅力その③

③普段横座りをあまりしない男性の方にも。左右の横座りを行ってみることで体の左右差を実感してもらいやすい。

 

について、書いてみたいと思います。

前回のQ&A第39弾では、女性は横座りの左右差を実感されている方が男性と比べ比較的多くて、「フラットIポジション」は実感を得られやすいようで、

ということで書いてきましたが、

今回は、普段横座りをあまりしない男性にも有効ですよって話しで書いてみたいと思います。

私は前回も書きましたが、「横座り」派です。

けど、やっぱり、男性に「横座り」をするか聞いてみると、結構しない方が多いですね。

ですから、もちろんですが、そのような方はどっちがしやすいとかどっちが辛いなどは考えたこともないからわからないですよね。

男性のクライアントさん。

従来のIポジションを行う際、「片あぐら検査」や「足上げ検査」であまり左右差を感じられない場合でも、

「横座り検査」をしてみると、露骨に左右差を感じやすかったりします。

やはり、左右差を感じないままIポジションを行うより、

検査で明確に左右の違いを実感してもらったり、実施しての変化が明確な方が、

クライアントさんにとって理解しやすいのは当然ですよね。

Iポジションのオーソドックスなの検査で明確な左右の違いを共有できない時、

無理に「あっちだこっちだ」とこちらがごり押しするのではなく、

「横座り」検査をやってみる。。。。。。

結構、左右差を実感してもらいやすいですよ。

そして、左右差を実感してもらたら、まずはその流れのまま、「フラットIポジション」

にもっていく。

そんな流れもありではないでしょうか。

Q41:フラットIポジションの魅力は? 私の感じた魅力 その④

私の感じている魅力その④

④これは個人的感覚ですが、意外とこの感覚わたし好きです。。

けど、これはあくまで私個人の持つ感覚ですので、そこのところよろしくお願い致します。

 それは、
 ◎心を落ち着かせたい時、、、
 ◎ゆったりとした時間を過ごしたい時、、、
 ◎穏やかな感覚を味わっていたい時、、、
 ◎自分の内側を感じてみたい時、、、
 ◎自分の中を整理したい時、、、

そんな時にわたしは「フラットIポジション」使います。

ゆったりと心地よく横坐りできる側で、

地面をしっかりと感じながら、
呼吸とともに前屈したり、
呼吸とともに体の前にある側の脛骨内側をゆったりとはがしたり
そうしていると、

体の変化とともに、

自然と心が落ち着いてきて、

穏やかな気分になるとともに、

自分の中でもやもやしていたものが整理できてきたり、
新たな発想が湧いてきたり、

と、いろんな体験をします。

これはあくまで私のなかでの体験であり、

私自身の使い方なのですが。。。

もし、

なんだか気分がはかはかしてて落ち着かない。。

とか

ちょっと自分のなかにあるものを整理したい。。

けど、なんかそわそわしてて落ち着いて向き合えない。。

そんな時に一度お試ししてみるのもいいかもしれませんよ。

「フラットIポジション」

「体の左右差を整える」とか「症状を緩和する」ためのツールとしてのみでなく、

みなさんそれぞれのなかで、味わい深い魅力が見つかると思いますよ。

Q42:『はがし』はIポジションの片あぐら坐位でやらないと効果は出ないですか?

今回は端的にお答えして。。。

いろいろな姿勢で行えて、変化を引き出せますよ。

背臥位

伏臥位
側臥位

もちろん端坐位

あと、床坐位で、あぐら坐位、横座りもいいですよね~。

ですので、みなさんそれぞれの普段の施術の流れのなかにもすんなりと加えていきやすいと思いますよ。

臥位で行う「はがし」は、坐位の時とは違い、クライアントさんにとってはマッサージやほぐしを受けている感覚になり、リラックスされていかれる方も多いです。

ですので同じ「はがし」を行うにも、坐位場面と臥位場面とではクライアントさんにとっては味付けの違うものになるようです。

そして、施術家にとっても、

坐位で「短時間に変化を実感してもらえるよう」クライアントさんとやり取りしながらの時間から、
臥位で、クライアントさんをリラックスタイムに誘いながらも、しっかりと体の変化を引き出せる「技」になる「はがし」。

Iポジションで体が変化したことでのクライアントさんの感動と喜びの後に、そのIポジションの流れを受け継いでの施術の組み立てに悩んでいた私にとって、臥位での「はがし」は大いに役立っています。

臥位で行っても効果的な「はがし」ですので、

とにかく横になりたい方

坐っているのもきつい方
動く前に、まずはほぐし系からスタートした方がよさそうな方

などにはスタートから臥位での「はがし」でもOKですよね。

ですので、

リラクゼーション系

リハビリ前の体の準備

など、その場に合った幅広い活用の可能性がありますね。

あっ、姿勢によって、触れやすい部位、触れにくい部位がどうしてもでてきますよね。

ですので、どこを触れたいのか?どのような流れで触れていきたいのか?などを考えて

クライアントさんの姿勢の選択や、施術家のポジショニングなどを工夫されるといいですよ。

さて、あなたでしたら、どんな活用法がありますか?

「真・Iポジション」を学び、実践されていらっしゃる施術家さん方から「臥位でのはがし」を学びたいとの声が多いようで、
東京で、「臥位でのはがし」の講習会も企画されています。

きっと、みなさん「臥位でのはがし」に希望と期待を持たれているのでしょう。

今後、またまたみなさんの臨床で幅広く「真・Iポジション」活躍できそうですよ。

Q43: 『はがしの力・感覚」、、真・IポジションDVD、活かせれてますか?

理学操体DVD「真・Iポジション」、、、お手元に届き視聴されたセラピストさん、施術家さんが全国各地に拡がっていることと思います。

「真・Iポジション」、、、

臨床で活かせれてますか?

クライアントさんに喜んでもらえてますか?

臨床で楽しめていますか?

正直申しますと、「はがし」の感覚、強さや手の使い方、、、

みなさんが質問したくなる「はがしの感覚」

「実際、どんな感じなの?」って質問。

これはなかなかDVDでは伝わりにくいのではないだろうか、、、、

そう思ってました。

しかし、

しかし、

やっぱり「伝え上手」な加藤先生ですね。

たとえ話しが絶妙です。

「はがし」の感覚、、、、

*「縫い目」をカリカリ、、、、

*「鼻くそ」を削る力、、、、

*「鼻くそ」を削る感覚を思い出しながら、、、、

*「鍬」で畑を耕す感じで、、、、

*「凝り」の存在をクライアントさんとやり取りできる加減で、、、、

などなど絶妙な表現。

これだけでもかなり「はがし」のイメージできませんか?(^^)

それでも、もし、イメージが難しいならば、、、、

実際に「鼻くそ」削ってみましょう(笑)

いや、(笑)でなく、結構本気(笑)

次にクライアントさんに「はがし」を使うときに、活きてきますよ、、、、自ら体感して得た「鼻くそ」を削った時に感覚‼

それに手元がしっかりと写っている映像が加われば、、、、

し~~~っかりと伝わってきますね~~~。

手技療法DVDってつい臨床動画ばかりに目がいきません?

そして、「あ~あんな風にできて、あんな変化を出せるといいな~」なんて、結果ばかりに。

私、、そのタイプだったかも(^^)

けど、、、、

今回のDVD「真・Iポジション」での練習場面のあちこちにちりばめられている「加藤先生語録」‼

私たちが臨床で活かせることができるようになるためのポイントをしっかりと伝えてくれています。

余すとこなく!

早送り厳禁ですよっ‼

みなさん、ヒットする言葉はそれぞれだと思いますが、

自分がヒットした言葉を自分の体で体感・体観して、腑に落としてクライアントさんに向かってみてください。

きっと、嬉し、楽しい臨床になると思いますよ。

そして、、、、

その結果、、、「結果」がついてくるようになるのでしょうね。

あなたがヒットした言葉、、、、どこにちりばめられてましたっ?(^^)

【練習会のご案内】も御覧になってみてくださいね。

初参加大歓迎ですっ(^^)

Q44:『はがし』を使うには、今の施術スタイルを変えないといけないですか?

「はがし」を体験された施術家さんから聞かれました。。。

「『はがし』を使うには今の施術スタイルを変えないと使えませんか?」

今、私が実践している「はがし」は、理学操体講習会で学び、臨床で実践し、

そして宮崎の仲間たちとの練習のなかで試行錯誤して培っている段ですので、

「はがし」のことを語れる次元ではないことを充分承知しているうえで、

私と同様に試行錯誤されているみなさんの問いに、感じたままを書いてみたいと思います。

私が「はがし」を学ばせて頂くきっかけとなったのは、理学操体講習会「真・Iポジション」にてですが、

そのなかで、臥位での「はがし」も体感し、

そして、私が臨床で理学操体とともに施術に取り入れている「フットセラピー」のなかにも、アレンジして「はがし」の要素を取り入れてみたり、

「揺らし」のなかでも「はがし」を取り入れてみたり、

と、今までの施術のなかにも積極的に取り入れています。

そして、練習会仲間であるセラピストさん、施術家さんも、それぞれの施術スタイルに「はがし」の要素を工夫し取り入れて、施術スタイルのバージョンアップを図られています。

その時に意識しておきたいことは、

加藤先生が真・IポジションのDVDのなかで伝えられていた

◎「はがしの極意」

 骨は骨、筋は筋、腱は腱、皮膚は皮膚、、、、

(詳細は、「真・IポジションDVD」や「天城流湯治法協会ホームページ」をご覧ください)

そして、

◎「はがし」が操体操法を補い、操法が「はがし」の定着を促す

それぞれの特性がお互いを補い合う。

このことを意識しながら今の施術を行っていくと、

きっとあなたの施術スタイルに合った「はがし」の可能性がみえてくると思いますよ。

「真・Iポジション」DVDのなかで語られていた「自己解決力」、、、、

あなたならではの「はがし」の活かし方を探ってみては、、、、楽しんでみては、、、

そんなことも加藤先生は伝えてくれているんじゃないかなと思う私です。

あくまで、私の感覚ですが(^^)。。。。

Q45:真・Iポジション『はがし』のとき、左右差ってみます?

これは、あくまで私が臨床で冷や汗をかいた時にとっさにやって気づいたことですので。

あくまで私なりの対処法ですので、「私なり」というところでよろしくお願いします。

定期的かつ頻繁にお体をみさせてくださる方のご縁を頂き、毎回「はがし」を施させて頂くなかで、
「その場で」かつ「日に日に」筋肉が柔らかくなっていく感覚をクライアントさんと共有させて頂く機会があります。

そして、そのなかで、「カリカリ」の力加減はだいぶ少なくても変化するな~という実感もさせて頂いています。

ですから、習いたての時に比べると、「はがし」の時の力加減も自分なりには減ってきているところで、

「ぎゃ~~~イタイ~~~」と言われることも減ってます(笑)ホッ。。。

が、、、、、、、、

それでも「ぎゃ~~~イタイ~~~」がでること、、、ありますね~。

特に、はじめての方から。。。
「はがし」習いての頃でしたら、「ね~痛いけど、ちょっと我慢してくださいね~。楽になりますから。。。。」なんて言って、

けど、内心ドキドキ💦

これで、柔らかくならなかったら、、、どうしよう。。。💦

楽にならなかったら、、、どうしよう。。。💦

なんか、クライアントさんからの視線が、、、、つ、つ、つらい。。。

しかし、

そんな時、あることをしたら、とても気持ちが楽になりました。

それが、「左右差」をみてみる、、、、でした。

「左右差」をみてみる。

痛みを強く訴えられた時、左右同じ部位で「はがし」をやってみて、クライントさんと左右差を感じてみる。

すると、

「え~うそでしょ~さっきと全然違う~」

「かるくやってるでしょ~」と(^^)。

もちろん、同じ力加減ですよね~(^^)

そうなんです、結構左右差があるんですよね。

左右での違いを感じてもらえた途端に「つらい視線」が「驚きの視線」となり。

そして、クライアントさん自ら、

「以前、そこ痛めたことがあったんですよね~」など忘れていた、そして関係があるとも思わなかった「体の歴史」が湧きあがってきたりして、

「納得の視線」に。

ホッ(^^)。。。。

そうなると、「はがし」、、、とっても行いやすくなりますよね。

「イタイ~~~」とひきつりながらもクライアントさんどこか笑顔(^^)

多少、痛みを感じられても、結構、意欲的に協力してくださいます。

「はがし」で痛みを強く訴えられ、今「はがし」を使うのに躊躇されている「理学操体」ファンの施術家さん、セラピストさん

もし、痛みを強く訴えられた時に「左右差」をみてみたことがなければ、ぜひ一度みてみてください。

「はがし」が楽しくなるチャンスかもしれませんよ。

「もし、左右ともに痛かったら?」、、、そんなこともありますよね~。

そんな時は「別のところで(^^) 」

Q46:クライアントさんに連動を感じてもらうには?

久しぶりに操法について書いてみたいと思います。
操法を行っていくなかで、クライアントの体が何かしら変化したかなっと感じる指標に、

私は「連動」をひとつの指標にしています。

「真・IポジションDVD」のなかでも、加藤先生が「動きの兆し」をみる、、と言われてましたね。

「連動」

「動きの兆し」

がみえた時、何かしら体が変化していることがあるようです。

が、、、、

「連動」
「動きの兆し」

においても、「はがし」同様、やはり施術家、セラピストのみが感じているよりも、

クライアントさんにも感じてもらえたほうが、体の変化を引き出しやすいようですし、

やはり観て感じていることを共有できると、また操法に深みがでるように感じます。

「はがし」も「操法」もコミュニケーションなのでしょうね。

では、どのようにしたら「連動」「動きの兆し」を感じてもらいやすくなるか?

方法のひとつに、

声かけでコミュニケーションをとりながらガイドしていくという方法がありますが、

どのように声かけするか?どのタイミングで?となかなか難しいですよね~。

そこで、こちらから連動に対して説明をしたわけでなく、自ら連動を感じられたクライアントさんから頂いたコメント、、、

ク)「ゆ~っくりと動くと体の繋がりを感じますね~」

ク)「これは速く動いたり、力いっぱい動くとわからないですね~」

と。

もちろん、その方その方の感覚の特性によっても感じ方も違うでしょうし、

感覚の開け方によっても違ってくるとは思いますが、

クライアントさんのリアルな声は、ひとつの真実に近いでのはないでしょうか。

少なくともこのクライアントさんにとっての、今の体の感覚にとっては、紛れもない真実ではないでしょうか。。。

目の前のクライアントさんにとって、どのようにしたら、体を感じてもらいやすくなるか?

そんな目と感覚をセラピストとしてしっかりと養い、クライアントさんと感覚を共有していきたいものです。

私は、まずは今回のクライアントさんのリアルな声を大切にして、

試行錯誤を積み重ねていってみます。

Q47:それでも感覚わからないって時は?

やっぱりあります。

「どっちかわかりません。。。。」

今回は、そんなときの、真・Iポジションを学んでのわたしのなかでの変化について書いてみたいと思います。

Iポジションでは検査8割と言われます。

臨床で、「操法が上手くいった」と思う時よりも、

検査で、「ビフォーアフターをクライアントさんと共有できた」と思う時のほうが、いい感じに施術が終われ、「スムーズな改善」や「セルフケア」に繋がりやすいなということを経験します。

やはり、施術といっても、人と人とのコミュニケーションなのだろうなと私は思います。

そこで、丁寧に検査をしようと思って行ったところ、、、

明らかに左右差などの違いがあるのに、

「わかりません」の返答。
色々と検査での視点を切り替えてみても、
「ん~~わかりません」

ありませんか?

以前は、そんな時、
「なんで~~~~?」
「なんでわからないんだろう、、、、」

そうなってくるとひとり焦るばかり。。。。。

そして、しまいには「この人にはわかってもらいづらいかな。。。」と。

人のせい。。。。

ありませんか?そういう経験?

けどけど、「わかっていなかったのは、、、実は私だったんですよね」

加藤先生はよく言われます「わからないっていうのもその人の今の感覚なんだ」って。

そして、橋本敬三先生の書かれた操体法の本にしっかりと書かれていました。

 
(A)感覚異常     ⇒ (B)機能異常(A'+B)    ⇒  (C)器質破壊(A'+B+C)

(顕在・潜在の愁訴)   (精密検査で異常がわかる)    (はじめて病名診断できる)

わたしの所に何らかの不具合を感じて来られている段階で、すでに感覚も変化しているということですよね。

ですので、

「わからない」ってのもあって当たり前。

「動き」と「感覚」にギャップがあっても当たり前。

「わからない」って時、、、、

「なんとしてもここでわかってもらわないと」と力むより、

「わからなくてオッケー」

そして、

「わからない」が「なんとなくわかる」に変化していけるように、

「動き」と「感覚」のギャップを埋めていけるように

クライアントさんとともに体に向き合っていけるといいんじゃないでしょうか。

「わからない」ってのも感覚。。。。

「わからなくてオッケー」
「だって感覚異常がすすんでいく過程で、機能異常がでてくるんだから」

この視点も検査のなかにいれておくことで、

「わからない」って返答に焦ることはなくなってきそうに思いません?

いかがでしょうか?

あっ、けど、わたし達自身も「わからない」じゃ~~~ねっ。

クライアントさんの「わからない」をしっかりと受け止めてあげるためにも、わたし達は幅広く感覚磨きをしておかないとですね。

Q48:感覚がわからない、、時の施術の工夫(わたしの場合)

検査にて動きの量、質、左右差などについて「わからない」って言われること、、、ありませんか?
私、あります。
動きやすい方、心地いい方、もしくは、違和感を感じる方、、など感覚を問いながら操法を選択していくIポジションにおいて、
「わからない」って返答は致命的ですよね~。
一気に変な汗がでてきます。

では、そんな時どうするかです。。。

これはあくまで私自身の臨床からの私なりの工夫ですので、こうすると確実にいいというものではありませんが、

「あなたなら、どうする?」「俺なら、、、」「私なら、、、」ってとこの機会にでもなればと思って書かせて頂きます。

私の場合、以前は、ごり押ししながら、操法を行っていっていました。

「こっちのほうが動きやすい感じですね~~~」

など、一方的に共感を求めるようなこと言いながら。

けど、そんな風にやって、結果、体が変化したとしても、

クライアントさんはついてこれてないから、

結局、操法前と何も変わっていない感じですよね。

また私が変化したことをごり押しするだけ。。。。

が、今はちょっと変化しました。

私達は、今回、真・Iポジションにて『はがし』を学びました。

その『はがし』を使います。

『はがし』でポイントに入った時の「く~~~」ってくる「痛み」

あの痛みを検査に使います。

「痛みの程度」と「左右差」
「動き」に対する感覚がわかりにくい方でも、

「痛みの程度」と「左右差」は結構わかってもらいやすいことがあるからです。

が、だからといって、「検査」とは敢えて言いません。

ついさっきまで、「検査」であまりいい思いをされていないでしょうから。

学んだ「マストポイント」などを使い、「はがし」をしながら、コミュニケーションをとっていきます。

そのなかで、「疼痛ポイント」を探りながら、見つけたら左右差をみてみる。

そんなことを繰り返していくうちに、クライアントさんも「疼痛部位」「左右差」など自分の体のなかの違いに気づいてもらいやすくなります。

「はがし」を通じて、「体が変化していくこと」に気づきやすくなる方もおられます。

何か「変化」に気づけると、それを機に、今まで気づかなかったことにも少しずつ気づけてこれたりと世界が広がる。

Iポジションのスタンダードな検査で気づけなかったことにも。

「はがし」は体の感覚を目覚めさせるひとつの大きな力なのではないでしょうか。。。
私はスタンダード検査にて「わからない、、、」と言われた時、

今は「はがし」を使って、積極的にクライアントさんとともに体に問いかけてみています。

あなたはどうしていますか?検査にて「わからない」と言われた時。

Q49:はがしが効いたり、効かなかったりするのですが、、どうすれば?

真・Iポジションを学び、実践していくなかで感じられている方も多いと思います、、、

「効いたり、効かなかったり」現象。。。

これは、真・Iポジションに限らず、手技療法の世界に限らず、全ての事柄に当てはまることではないでしょうか。

「上手くいったり、上手くいかなかったり」

で、

「ん~~~、あんまりだな」

とか、

「やっぱなかなかだな~~~」

とか言って、また次の技術を探す。。。。。

ん~~~~?昔どこか私の傍て聞いたことがあるような、、、、

それもものすご~~っく近くで。。。。

はい。そう、わたしでした(^^)

出逢ったご縁をしっかりと味わわずに沢山のことを捨ててきていました。

けど、これだけ広い世界のなかで、出逢ったのには、何かしら頂いているのでしょうね。

これからは、少しずつでもご縁を味わえる男になっていこうと思っております。

本題からずれましたが、

「はがし、、、、効いたり、効かなかったり」

私も大ありです。

そんななか、先日、宮城の加藤先生のところにお邪魔してきて、体感してきましたので、

簡単にですが、私が感じた私のなかでの対策を整理してみたいと思います。

まず、

①何を意識して触れて、何を感じているか?

②骨の縁をしっかりとつかめているか?

③何に情報を伝えているのか?

④そこで感じた感覚をクライアントさんと共有できているか?

⑤丁寧に細かやかにはがしているか?

⑥なぜ、そこをふれているのか?(アナトミートレイン、解剖学的視点)

⑦しっかりと「はがし」(はがしに限らず)を腑に落としているか?

まだまだ、いろいろあるでしょうが、まずはこの辺りから見直していってみてはいかがでしょうか?

私もしていきます。。。

で、、、

⑦で「腑に落としているか」がでてきたところで、、、、

実は、ここに私としては一番ヒットしています。

「自分のなかにどれだけ腑に落とせているか」

これには、①から⑥までも全て入ってくると思いますが、、、

よくありません?

「あ~先生、ここを触っていたから〇〇筋だな~」

とか、

「先生が〇〇筋が△と関係すると言ってたから~」

とか、

けど、実際に自分でやったら、「あんまり~~~」ってこと。

自分軸が全くなく、全てが先生軸で動いているんでしょうね~~~。

もちろん、学んでいる時は大切なことではあるでしょうね。

まずは、真似してみる。

真似一つとっても難しく、簡単にできることではありませんけどね~。
私は型の真似事すら出来ないことがよくありますからね~~~。

けど、その真似しようとしている事柄のさらに奥に大きなヒントがあるような。。。

「上手くいっている人」と「上手くいったり、上手くいかなかったりの人」「上手くいかない人」の違いのヒントが。

それが、「自分のなかにどれだけ腑に落とせているか」のような気がしました。

それは、

◇アナトミートレインの視点

だったり、

◇解剖学(骨や筋の特徴をどう捉えるか)の視点

だったり、

◇触れ方での違い(丁寧に細やかにできているか)

◇クライアントとのやりとりでの違い

だったりをしっかりと腑に落とせているか、もう一度確認してみることが大切になってくるようです。

そして、私が感じたもう一つの大きな違いが、、、、

それは、、、、

自分の日々の生活、そして人生にまでリンクさせて腑に落としているか?

ここがもっとも大きな違いを生むヒントではないだろうか?

今回わたしは技術を学びに行くことがメインではありませんでした。
加藤先生があるお方たちを紹介してくださるということで、宮城に飛びました。

そして、加藤先生やその方々から体を通じて、心を通じてふれあわせて頂き、感じたことが、ここでした。

自分の「やり方」「在り方」を「自分の日々の生活、そして人生にまでリンクさせて腑に落としているか?」

ここが、技術「やり方」ひとつひとつに対する思いとなり、

その思いが大きな大きな、そして、ぶれない力となり、クライアントさんの心と体に響いていくのではないだろうか?

そう思った宮城旅でした。

この感覚が正しいかどうかは、、、

自分の日々の生活、そして人生にまでリンクさせて腑に落としていってみて味わってみればみえてくるでしょう。

Q50:はがしについて、、『爪を使う』のわたしの勘違い?

今回は、「はがし」のポイントのひとつである「爪を使う」について書いてみたいと思います。

これは、私の体験と、先日宮城で加藤先生の「はがし」を目で見て、体感して、感じた事を書きますので、

もしかしたら、私の勘違いかもしれませんが、私が感じたままに、私の記録の意味でも書いてみます。

まずは、私の「はがし」の実践での体験。

「はがし」の際、「爪で縫い目をはがすようなイメージで」とか「貼りついたセロテープをカリカリはがすイメージ」で行ってきました。
自分のなかでのイメージで。。。。

すると、爪痕が、、、、、

そして、丁寧に丁寧に細かくやればやるほど、連なる爪痕。。。。

あんまり見栄えのいいものではありませんよね。

けど、変化するから、、、続けていました。

けど、クライアントさんから「嫌がられた」こともありました。

確かに体は変化するのですが、受けた方が感覚的、感情的に嫌がられたら元も子もないですよね。

そんな中、宮城で最新の加藤先生の「はがし」を見て、体験したところ、、、

驚きました。

「爪痕が、、、ない」

んです。

爪を使うとよく言われますが、爪はきれ~~いに切られています。

たまたまなのかもしれませんが、、、白い部分が見当たらないくらいでした。

なぜ痕が残らないのか???

加藤先生の言葉にはいつもヒントがちりばめられています。

どうも爪でなんとかしようとはしていないようです。

そう感じた言葉は、、、、、

「骨際を感じる際、どうも骨には骨が相性がいいみたいですね」と。 

これを聞いて、あっと思いませんか?

私は、自分の爪先に意識をむけてふれていたのですが、

加藤先生は「骨際を自分の骨で感じていた」のかもしれませんね。

ぜひ、この感覚、試してみてください。

自分の腕で試してみても、受ける感じも全く違うし、爪の痕も残りにくいです。

もちろん「はがし」の効きは「上手く」はがせれれば効果は絶大だということは自分の体で体感済みです。

この記事の内容があっているか間違っているかはわかりませんが、私はまずはここからやってみます。

今、全国各地にて理学操体講習会が拡がっていっています。

ぜひ加藤先生の講習会、参加されて、直接体感し、学ばれてみてください。

きっと、あなたの臨床の悩みを解決する糸口があなたならではの形でみえてくると思いますよ。

ここが加藤先生の講習会の魅力のひとつにわたしは感じています。

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